愛媛大学医学部 脳神経外科学

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臨床研究「グリオーマにおける特異的因子の検索および治療効果判定」の結果報告について

更新日:2023/10/19

お知らせ

 

愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回示します以下の研究では、以前にお知らせ致しましたように、当科にて加療を行った患者さんのカルテ記録や画像情報を使用致しました。この研究に関しては当科にて解析が既に終了しており、「Cancers (Basel)」に結果を公表致しております。内容の詳細を知りたい方は、下記【お問い合わせ先】までご連絡下さい。

 

【研究課題名】

グリオーマにおける特異的因子の検索および治療効果判定

 

【研究機関】愛媛大学医学部附属病院 脳神経外科

 

【研究責任者】井上明宏(愛媛大学医学部附属病院 脳神経外科 講師)

 

【研究代表者】井上明宏(愛媛大学医学部附属病院 脳神経外科 講師)

 

【研究の目的】

 我々愛媛大学医学部附属病院脳神経外科では、様々な脳腫瘍の診療に、日々、全力で取り組んでおり、新たな診断法や治療法の開発にも携わっています。その中でも、神経膠腫(グリオーマ)の原因や発生起源は未だ不明な点が多い状況ですが、遺伝子解析や病態解析が進み、診断、予後の推測や有効な治療薬が開発されつつあります。それゆえ、患者さんの臨床検体は非常に貴重なものであり、これらを解析し、今後の臨床研究へ使用することができれば、さらなる医学の発展につながることが予想されます。本研究の目的は、患者さんより採取した臨床検体の解析(mRNAとmicroRNA)を行い、神経膠腫(グリオーマ)に特異的に発現している物質などを探索することです。あらゆる診断法、治療法も過去の臨床検体から検討することから始まり、医学研究においては患者さんの臨床検体が必要なことが多く、ご理解頂けますようお願いします。

 

【研究の方法】

手術の際に摘出した腫瘍・髄液、検査目的で採取した血液・髄液を特異的因子の解析に使用します。通常の診療に用いた検体の一部を使用するだけで、本研究のために検体を余分に採取するような事はありません。

(対象となる患者さん、利用する手術摘出組織情報)

患者さんは100名を予定しております。本研究に参加して頂けるのは、脳神経外科手術患者のうち、神経膠腫(グリオーマ)の診断がついているか、術前検査でその可能性が疑われる患者さんです。

 

【研究結果の公表】

Akihiro Inoue*, Takanori Ohnishi, Masahiro Nishikawa, Yoshihiro Ohtsuka, Kosuke Kusakabe, Hajime Yano, Junya Tanaka, Takeharu Kunieda. (2023) A Narrative Review on CD44’s Role in Glioblastoma Invasion, Proliferation, and Tumor Recurrence. Cancers (Basel): 2023; 15, 4898. doi: 10.3390/cancers15194898.

 

【個人情報の取り扱い】

 収集した試料・情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を除いて匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。

 

<試料・情報の管理責任者>

  愛媛大学医学部附属病院  脳神経外科  氏名 井上明宏

 

さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さんの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。

 

【お問い合わせ先】

愛媛大学大学院 医学系研究科 脳神経外科学 講師 井上明宏

791-0295 愛媛県東温市志津川454

Tel: 089-960-5338

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