愛媛大学医学部 脳神経外科学

最先端医療への取り組み

ナビゲーションシステム

脳神経外科領域の手術においては、患者様の QOL(生活の質)を落とさずに、かつ長期生存を可能とすることが求められており、そのために我々は様々な手術支援システムを駆使し、常 に神経機能の温存を考慮しながら手術を完遂することを心掛けています。そのため、当科では2001年以降、顕微鏡下手術、特に悪性神経膠腫に対して手術を行う際、その摘出率を向上させるための手術支援装置として画像誘導ナビゲーション(ニューロ・ナビゲーションシステム)を用いてきました。本機器は手術中の患者位置と手術器具の位置関係を表示することを目的とした医療機器であり、病変の正確な部位の把握だけでなく、手術中に術者が正常血管や危険部位の認識をする目的で利用しており、本器具を用いることで手術に対する安全性が高められるだけでなく、Minimally invasive surgery(低侵襲手術)を行うことも可能となりました。また、ニューロ・ナビゲーションシステムの課題とされているbrain shift(位置情報のズレ)に対しても、”Sono-Nav” probeを使用して超音波診断装置とナビゲーション画像をリンクさせた Synchronized Navigationを駆使することで術中に画像補正を行うことが可能となり、より精密で正確な手術が行える体制を整えております。さらに最近では、脊椎手術領域や経鼻的内視鏡手術においても、骨に対するスクリュー固定を行う際や頭蓋底腫瘍の位置把握、頭蓋底骨削除の際の安全性担保のために本機器を利用しており、放射線被爆を最小限におさえたリアルタイムな手術サポートシステムとして、ニューロ・ナビゲーションシステムは極めて重要な支援機器となっています。

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