2025年12月6日、第184回愛媛整形外科集談会を開催いたしました。 今回は特別講演として、日本整形外科学会理事長であり、帝京大学医学部整形外科講座 主任教授の河野博隆先生をお招きし、 「整形外科はこのままでいいのか? ―『やるべきこと』と『やりたいこと』―」 をテーマにご講演いただきました。 整形外科が今後どのような方向を目指すべきか、また医療者が社会へ還元できる取り組みには何が求められているのかを、多角的な視点からご提示いただき、参加した若手医師にとっても大変示唆に富む講演となりました。


また、会の中では 第183回 愛媛整形外科集談会 優秀演題賞の授与式 が執り行われ、以下の2名が受賞されました。
• 千葉恭平先生(興生総合病院)

• 金澤壮健先生(愛媛大学医学部附属病院)

受賞された先生方に、心よりお祝い申し上げます。 本集談会を通じ、県内の整形外科医が教育・研究・臨床において互いに研鑽し、地域医療の発展に寄与する貴重な機会となりました。
今後とも、愛媛整形外科集談会へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。





前半のセッションでは、各施設から講演が行われました。
高須 厚 先生(済生会松山病院) は転子部骨折における整復評価やカットアウトリスクについて解説されました。
石丸 泰光 先生(HITO病院) はDVT予防における抗凝固療法の運用を報告し、施設間の対応の違いを共有しました。
渡森 一光 先生(愛媛大学) は手術待機期間の現状を取り上げ、48時間以内の手術実施率が課題であることを示されました。
楠目 浩祐 先生(市立宇和島病院) はFull HA coated stemとセメントステムの比較を行い、BCISや術中骨折といったリスクに触れつつ、インプラント選択の考え方を示されました。
最後に、特別講演として 渡辺病院 白形 陽生 先生 がご登壇されました。長年にわたり愛媛県の外傷診療を支え、若手医師の教育と技術向上に尽力されてきたご経験を踏まえ、「大腿骨近位部骨折に対する診断・治療・予防」について包括的にご講演いただきました。






