愛媛大学医学部附属病院 地域医療支援センター

お知らせ

第22回地域病院見学バスツアーを実施しました。【令和5年11月10日(金)】

 令和5年11月10日(金) 医学部附属病院地域医療支援センター主催『第22回地域病院見学バスツアー』を実施しました。

 地域医療支援センターでは、将来 地域医療を担う医師を志す医学生に、地域医療の実情に触れることで地域における各病院の取り組みや役割を学ぶ機会を設けています。医学生を引率して地域病院を訪問し、地域で活躍する先生の講和や院内見学・実習を通して、早い段階から地域医療を実感できる、学生にとっては非常に有意義なプログラムを提供しています。

 今回の病院見学では、宇摩医療圏域の2病院を訪問し、医学科2~4年生計6人が参加しました。
往路の車中では、田口助教が四国中央市や宇摩医療圏についての説明を行い、これから訪問する病院がどのような役割を担っている病院なのかを説明しました。

 最初に訪問した社会医療法人石川記念会HITO病院では、病院概要の説明を受けた後、五十野臨床研修センター長から「地域を笑顔にする」ために、ただ病気の治療をするだけではなく、患者の要望をどうすれば叶えてあげられるかの取り組みを具体的に行った例を挙げながら教えていただきました。また、HITO病院では全職員がiPhoneを使用し、どこからでも診療情報へのアクセスを可能にし、グループチャットで1対多のリアルタイムの情報共有を行うことで、業務効率化を追求していることなどを紹介していただきました。参加学生は臨床研修病院として同病院に興味を持った人も多かったようです。

 

 続いて訪問した公立学校共済組合四国中央病院では、北川院長から病院の概要説明を受けた後、田代先生から四国中央病院は南海トラフ発生時にも「倒壊しない・津波の被害も受けない」《災害拠点病院》であり、災害に備え防災訓練を実施している病院であることが紹介されました。また、地行先生からは地域枠医師としてのご自身の経歴などのお話の後に新生児病棟を案内していただき,新生児と触れ合う機会を作っていただきました。

 

 四国中央病院では、香川先生に内視鏡シュミレータの操作方法を指導していただき、実際に操作体験をさせていただきました。参加学生は、両手を使う操作に四苦八苦しながらも真剣にチャレンジしていました。

 短時間ではありましたが宇摩地域で地域を支える2つの病院を訪問し、それぞれの病院の医療事情や特徴を知り、大変興味深い様子で院内施設の見学をしていました。

 

   見学終了後、帰路の車中では「臨床研修病院を選ぶ際のマッチングのシステムについて」また「地域枠の臨床研修病院に関して」の質問などがあり、終日通して充実した病院見学となりました。

 参加学生からは「病院独自の先進的な取り組みを知ることができた」「学んだ知識が臨床でどのように活かせられるかを実感できた」「内視鏡のシュミレータを経験出来て良かった」「新生児と触れ合えて命を守ることについてあらためて感じることができた」などの意見があり、非常に好評でした。

 当センターでは、今後も県内各地の病院見学の実施に努め、地域の医療機関と連携しながら次世代の地域医療を担う医学生の育成を進めてまいりたいと思います。

 

掲載日:2023年11月14日

地域枠学生と愛媛県知事との懇談会【令和5年9月25日(月)】を開催しました!

令和5年9月25日(月),今年度入学した医学部医学科地域枠の1年生19名が,愛媛県庁を訪問し,中村時広愛媛県知事と懇談しました。

 懇談会では、羽藤直人医学部長から、医学部の理念や教育目標、今年も愛媛県地域枠医師確保奨学金によって20名の地域枠学生(第15期生)を迎えることができたことへの謝辞、今後、学生は地域医療貢献のために活躍が期待される旨の挨拶がありました。

 続いて、竹中克斗医学部医学科長から、学生の紹介があり、学生代表として、片山優(かたやまゆう)さんから、自分が医師を目指した理由や、今後県民や地域の皆さんに 医師として地域医療に貢献できるよう努力を重ねていく旨の決意が表明されました。

 その後中村知事から、医師国家試験の合格、地域医療を支えて欲しい旨の激励のお言葉と、新型コロナウイルス感染症への対応では、医学部附属病院にご尽力いただいたことへの感謝のお言葉がありました。

 最後に、学生との懇談では中村知事の趣味であるサイクリングの話なども交え、和やかな雰囲気の中で懇談を終えました。

学生の紹介

知事からの激励

   

懇談会の様子

集合写真

   

      

 

掲載日:2023年10月18日

愛媛県医学生サマーセミナー/愛媛県主催【令和5年8月19日(土)】を開催しました!

令和5年8月19日(土)に愛媛県医学生サマーセミナーを開催しました。

 毎年、愛媛の地域医療に興味・関心を持つ県内外の医学生を対象に県内の地域医療への理解を深めていただくため愛媛県医学生サマーセミナーを愛媛県が開催しています。昨年度と同様、今年度も新型コロナウイルス感染症の流行状況を鑑み、Cisco Webexを利用したオンライン開催で、県内外の大学から34名の医学生が参加しました。

 セミナーでは、まず、愛媛大学医学部地域医療学講座助教 二宮 大輔先生の司会で、愛媛大学医学部附属病院 井村 優先生、西予市民病院 畠山 翔先生から地域医療現場での日々の研修内容や自身の学生時代の振り返り等について報告がありました。

 その後、愛媛大学医学部附属病院 総合診療科助教 菊池 明日香先生の進行で「愛媛県の地域医療の魅力を知ろう!」をテーマとしたワークショップを行いました。ワークショップは6班に分かれ実施されました。愛媛大学、県内病院の先生方がファシリテーターとして加わり、テーマに沿ったグループワークが行われました。参加した医学生は活発に意見を出し合い、最終的に発表できるようにまとめていました。

 ワークショップ後は、愛媛県内の四国中央市、愛南町の職員の方々から各市町の特色や地域医療の現状の説明、また、四国中央病院 北川 哲也院長、県立南宇和病院 三瀬 順一先生から各病院の現状・課題等について若手医師の活躍・現況を紹介しながら説明がありました。

 最後に、愛媛大学医学部附属病院の高田 清式 地域医療支援センター長から「専門医を取得することだけにとどまってほしくない。取得することを通じて患者さん全体を見ることができるようになり、ひいては医療全体を見ることができるようになってほしい。」との激励のコメントがありました。

                  ワークショップ時の様子

掲載日:2023年09月15日

「愛媛県キャリア形成プログラム」改定しました。【令和5年3月】

本キャリア形成プログラムは、医療法第30条の23第2項第1号及び第30条の25第1項第5号に基づき策定するものである。
本キャリア形成プログラムは、地域医療へ貢献する意思を有する医学生に対して地域医療に対する意識の涵養を図り、学生の期間を通じて、地域医療に貢献するキャリアを描けるように支援することを目的としている
※尚、医学生を対象とした計画を「キャリア形成卒前支援プラン」といい、当プランにおいて策定した地域医療に関する実習や講義などを「卒前支援プロジェクト」という。
本キャリア形成プログラムは、本県内の地域枠医師等が将来、医師として県内で地域医療に従事するに当たり、卒後年数に応じたキャリア形成を図り、地域医療貢献期間満了後も本県の地域医療を支える担い手として定着し活躍できるよう、関係機関の協力のもと、育成を図ることを目的としている。

愛媛県キャリア形成プログラム

掲載日:2023年04月03日

「愛媛県キャリア形成プログラム」改定しました。【令和4年9月】

本キャリア形成プログラムは、医療法第30条の23第2項第1号及び第30条の25第1項第5号に基づき策定するものである。
本キャリア形成プログラムは、地域医療へ貢献する意思を有する医学生に対して地域医療に対する意識の涵養を図り、学生の期間を通じて、地域医療に貢献するキャリアを描けるように支援することを目的としている
※尚、医学生を対象とした計画を「キャリア形成卒前支援プラン」といい、当プランにおいて策定した地域医療に関する実習や講義などを「卒前支援プロジェクト」という。
本キャリア形成プログラムは、本県内の地域枠医師等が将来、医師として県内で地域医療に従事するに当たり、卒後年数に応じたキャリア形成を図り、地域医療貢献期間満了後も本県の地域医療を支える担い手として定着し活躍できるよう、関係機関の協力のもと、育成を図ることを目的としている。

愛媛県キャリア形成プログラム

掲載日:2022年09月30日

第21回地域病院オンライン見学を実施しました。【2022年5月20日(金)】

令和4年5月20日に医学部附属病院地域医療支援センター主催で,第21回地域病院オンライン見学ワークショップ(バスツアー代替イベント)を実施いたしました。

 地域医療支援センターでは,医学生を引率して地域病院を訪問しております。見学や意見交換を行うことで将来地域医療を担う医師を目指す医学生に,早い段階から地域医療の実情に触れてもらうことが目的です。
 今回は新型コロナウイルスの感染状況が終息せず直接病院を訪問することが困難であるため,オンラインで野村病院と結び,医学科1~3年生16人が参加しました。
 
 野村病院の案内動画(10分程度),訪問診療の動画(15分程度)を見てもらい,地域医療学講座西予市サテライトセンター(西予市立野村病院)川本先生から,「病院案内」及び「訪問診療にて患者を診察する様子」をご紹介いただきました。また,地域医療学講座西予市サテライトセンター(西予市立野村病院)菊池先生からは「多職種連携医療のワークショップを行っていただきました。現地実習ではなかったものの,実際の医療現場の話に医学生は真剣に聞き入っていました。

 最初に,西予市立野村病院の紹介動画を上映,川本先生から野村町のロケーションや人口,住民の年齢層などの説明に加え,病院の概要や役割,取組内容についての説明がありました。その後,実際に川本先生ご自身の訪問診療の様子を撮影した動画を上映,道中や診察の様子,患者やご家族の様子などを詳細に説明していただきました。

 続いて,菊池先生から多職種連携による患者のサポートについてロールプレイを交えての講義を行っていただきました。学生に役柄とシナリオを与え,家族役を演じてもらっての「家族会議」や医療に関わるさまざまな職種を演じてもらっての「多職種連携カンファレンス」を体験してもらいました。各グループで話し合った内容を発表し,菊池先生に補足説明をしていただきました。  

多職種連携カンファレンス

 参加した医学生は,川本先生から「患者の自宅を訪問することで,より多くの情報が得られる」ことを学び,菊池先生から「医療に関わる様々な職種が得ている情報を連携し,共有することの大切さ」を学ぶことができ,大いに刺激をうけておりました。

 最後に地域医療支援センター田口先生より,医学生の今後のキャリア形成のためのサポートに関して一言いただきました。  

 今回のオンライン病院見学に関するアンケートでは,参加学生からは「実際の訪問診療の様子を映像で見ることが出来てとても有意義だった。」「患者と家族の意見と医療チームの意見では全く違っていて,また,多職種の協力がとても重要だと感じた。」「医師だけでなく他の視点をもった人と協力する方が,患者さんについて知ることが出来ると感じた。」と新たな発見をするとともに,地域医療のあり方に対して深く考える良い機会となったようです。
 さらに,「夏休みに野村病院を見学しに行きたい」「8月に行われる実習に参加したい」という声や,「今回のようなワークショップは学年全体ですべきだと思いました。」という意見もあり,非常に好評でした。

 なお,参加学生全員から病院見学バスツアーを開催した場合には「参加したい」との回答がありました。

 本センターでは,今後も県内各地の病院見学を可能な限り企画し,地域の医療機関と連携しながら次世代の地域医療を担う医学生の育成を進めてまいります。

 今回,残念ながら参加できなかった医学生の皆さんには,今後の機会を逃さず是非とも参加して欲しいと思います。

掲載日:2022年05月27日

「愛媛県キャリア形成プログラム」改定しました。【令和4年3月】

本キャリア形成プログラムは、医療法第30条の23第2項第1号及び同第30条の25第1項第5号に基づき策定するものであり、 本県内の地域枠医師等が将来、医師として県内で地域医療に従事するに当たり、卒後年数に応じたキャリア形成を図り、 地域医療貢献期間満了後も本県の地域医療を支える担い手として定着し活躍できるよう、関係機関の協力のもと、育成を図るものである。

愛媛県キャリア形成プログラム

掲載日:2022年04月01日

「愛媛県キャリア形成プログラム」改定しました。【令和3年9月】

本キャリア形成プログラムは、医療法第30条の23第2項第1号及び同第30条の25第1項第5号に基づき策定するものであり、 本県内の地域枠医師等が将来、医師として県内で地域医療に従事するに当たり、卒後年数に応じたキャリア形成を図り、 地域医療貢献期間満了後も本県の地域医療を支える担い手として定着し活躍できるよう、関係機関の協力のもと、育成を図るものである。

愛媛県キャリア形成プログラム

掲載日:2021年10月01日

2021年愛媛県臨床研修病院紹介パンフレットを作成しました。

地域医療支援センターと愛媛県では、愛媛県内の臨床研修病院を紹介するパンフレットを作成しました。

病院の基本情報、プログラムの特徴、研修医の声、処遇などをまとめています。
県内16病院のページを以下に抜粋していますので、ぜひご覧の上、愛媛県での初期臨床研修をご検討ください。

【愛媛県内臨床研修病院】

   ・HITO病院
   ・愛媛労災病院
   ・十全総合病院
   ・住友別子病院
   ・周桑病院
   ・西条中央病院
   ・済生会今治病院
   ・県立今治病院
   ・愛媛大学医学部附属病院
   ・松山赤十字病院
   ・県立中央病院
   ・松山市民病院
   ・済生会松山病院
   ・愛媛生協病院
   ・市立八幡浜総合病院
   ・市立宇和島病院

掲載日:2021年06月29日

レジナビFairオンライン愛媛県 2021 ~臨床研修プログラム~

開催報告書
   実施概要
   ■名称     レジナビFairオンライン 愛媛県 2021 ~臨床研修プログラム~
   ■開催日時   2021年5月30日(日) 9:50~17:20
   ■参加施設   愛媛県の臨床研修指定病院 15施設
   ■参加者    全国の民間医局医学生会員及び全国40都道府県の学生
   ■実施内容   Web会議アプリケーション「Zoom Webinar」を用いて実施いたしました。
           
  当日は、レジナビフェア事務局スタッフが司会進行を行い、各施設<病院説明+質疑応答>の計20分で
    ご説明いただきました。
  終了後、出展施設および参加者に対し事後アンケートを実施いたしました。

各施設の視聴時間 愛媛大学医学部附属病院地域医療支援センター長 高田清式教授による「愛媛県臨床研修病院群」の説明を行い、全国の医学生に対し愛媛県内の病院へのアピールを行いました。

 

高田清式 地域医療支援センター長

 愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター長 熊木天児教授による「愛媛大学医学部附属病院」をはじめ、各病院の説明及び質疑応答をWeb会議形式で行いました。

熊木天児 総合臨床研修センター長

 「レジナビFair」について、例年は東京、大阪、福岡でリアル開催していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催ができない状況であることから、(株)メディカルプリンシプル社の圧倒的な集客力を活用し、日本全国の医学生に対し「愛媛県」の臨床研修病院をオンライン説明会にて広報PRを行い、愛媛県臨床研修病院群として15病院が参加したものです。
 説明会終了後には、愛媛県内の病院に視聴者データを配布することにより、愛媛県での臨床研修に興味を寄せる医学生を顕在化させることができ、来年度以降も県内で勤務する初期研修医の確保につながります。

 

 

掲載日:2021年06月15日

第11回 中四国地域医療フォーラムを開催しました【令和3年2月6日(土)】

 愛媛大学医学部附属病院地域医療支援センターは、愛媛大学大学院医学系研究科地域医療学講座と共催で、令和3年2月6日(土)に第11回中四国地域医療フォーラムを開催しました。

 このフォーラムは毎年、中四国各県の大学地域医療関連講座、地域医療支援センターが持ち回りで行っており、地域医療の諸問題、地域枠医師、学生のキャリア形成に係る情報交換を目的に行っているものです。今年度は新型コロナウイルス感染症の流行状況を鑑み、Cisco Webexを利用したオンライン開催となりましたが、各県の大学、自治体、地域医療支援センターの教職員、地域枠医学生など80名が参加、視聴くださいました。

 まず、山下政克愛媛大学医学部長から開催挨拶があり、その後、高田清式地域医療支援センター長の司会のもと、「地域枠卒業医師の専門医教育とその後の配置について」をテーマに各県から事例発表が行われました。

 専門研修プログラム登録状況、専門医取得前後の配置方針、医師少数地域に地域枠医師を派遣することによって生じる効果や派遣を行うにあたっての障害など、発表者から各県の状況を詳細に説明いただき、それに対して活発な質疑が展開されました。

 事例発表後は、愛媛県の地域枠医師2名から、専門研修の経過、今後の地域枠医師としてのキャリア展望などについて近況報告があり、多くの参加者から温かい反応をいただきました。

 次回の中四国地域医療フォーラムは、島根大学を当番校として開催される予定です。

 

掲載日:2021年02月26日

令和元年度愛媛県東予地区病院指導医セミナーを開催しました。【2月21日(金)】

 令和2年2月21日(金),愛媛大学医学部附属病院地域医療支援センターが令和元年度愛媛県東予地区病院指導医セミナーを新居浜市で開催し,東予地区の病院,行政機関等から約30人の参加がありました。
 
 地域医療支援センターでは,愛媛県の地域医療の充実・発展を目指して,東予・南予各地区での若手医師の研修指導体制を整備し,地区内の医療問題や病院勤務環境について共通認識を高め,病院間の連携を深めていくために,東予・南予各地区で病院指導医セミナーを開催しています。
  今回,東予地区で実施したセミナーでは,高田清式地域医療支援センター長からの開会挨拶に続き,熊木副センター長から,「愛媛大学医学部附属病院地域医療支援センターの取組等について」と題して,医師確保に対する取り組み,地域枠卒業医師の配置などの説明がありました。
  その後,長崎大学病院医学教育開発センター長で長崎大学高校大学接続担当副学長の浜田久之教授から,「地域医療体制の維持 ~やればできる!マッチングの勝ち組となる病院作り!~」と題した講演がありました。初期研修・専門研修での長崎県の取組の現状,来年度のプログラム変更のポイント,市中病院の成功事例及び広報ポイントの紹介,研修医セミナー開催ポイント等について,実践解説を交えた興味深い講話がありました。
 参加者は,浜田教授の講演に熱心に聞き入り,これまでの地域医療のあり方を振り返り,また,今後の地域医療体制はどうあるべきか等について考える良い機会を持つことができました。

 本センターでは,今後も本セミナーを定期的に開催し,東・南予地区の医療機関の連携に資するとともに,地域医療を担う医師の養成を推進してまいります。

掲載日:2020年03月03日

第9回地域医療再生セミナーを開催しました。【令和元年11月25日(月)】

 令和元年11月25日(月),愛媛大学医学部附属病院地域医療支援センターが第9回地域医療再生セミナーを開催し,愛媛県及び県内各市町の行政機関と各関連病院等の方々,及び学内教職員,113人の参加がありました。
 
 地域医療支援センターでは,地域医療に従事する医師を確保し,その定着を図ることにより,医師の地域偏在を解消するための事業を実施しています。その一環として,県内各地域の医療体制の現状と展望,地域医療における機能分担や医療連携等について,関係者の理解を深めることを目的とした「地域医療再生セミナー」を毎年開催しています。今回のセミナーでは,地域医療関係各講座等の取組を紹介したほか,「地域医療の充実・発展を目指して」と題した討論会を行いました。
 始めに,三浦裕正 病院長から開会挨拶の後,熊木天児 副センター長がセンターの活動報告を行いました。
   続いて,以下のプログラムで取組紹介が行われ,参加者は熱心に耳を傾けていました。
   ・「地域医療学講座の活動この一年」~診療支援・教育・研究~ 川本龍一 地域医療学講座教授   
   ・「四国中央市における地域医療再生学講座10年の歩み」    間島直彦 地域医療再生学講座教授
   ・「地域救急医療学講座の活動報告」       大蔵隆文 地域救急医療学講座教授
   ・「地域小児・周産期学講座 5年間の歩み」~これまでの成果と今後の課題~
                                                                         檜垣高史 地域小児・周産期学講座教授
   ・「愛媛県の周産期(産科)医療の変化」        松原圭一 地域小児・周産期学講座教授
     ・「愛媛県ドクターヘリ事業 開始後2年半の検証」   竹葉淳    救急航空医療学講座教授
   ・「地域生活習慣病・内分泌学講座10年の総括」     松浦文三 地域生活習慣病・内分泌学講座教授

 その後,山下政克 医学系研究科長及び 高田清式 地域医療支援センター長を座長として,「地域医療の充実・発展を目指して」と題した討論会を行いました。出席者から各取り組みについて踏み込んだ質問があり、各教授から具体
例とともに課題等についても説明があり,活発な議論を交わしました。本セミナーを通して,地域医療の現状と将来について共に考え,諸課題の解決に向けて連携して対応するための良い機会を持つことができました。セミナー終了後の懇談会では,参加者相互の交流が深められました。

 本センターでは,これからも地域医療再生セミナー等を通じて情報を発信し,関係機関とのネットワークを強化して,地域医療を担う医師の養成を推進してまいります。

掲載日:2019年12月04日

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