センター長による腹部エコーハンズオンセミナーを開催しました!(第1弾その1)-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

センター長による腹部エコーハンズオンセミナーを開催しました!(第1弾その1)

令和2年12月9日(水)にセンター長による、研修医のための腹部エコーハンズオンセミナー(第1弾その1)を実施しました。前回のプラチナハンズオンセミナーではファントムを用いた観察でしたが、今回は研修医同士の実践形式で開催されました。

センター長の冗談を交えた解説に聞き入る参加した研修医。なるほど、心電図や胸部レントゲンと同じで、見逃しをなくすためにも順番を決めておくことが大事なんだ。納得!

初めに、熊木天児センター長による10分程度のミニ講義がありました。その後、腹部臓器の中でも最も描出の難しい膵臓がキレイに観察される研修医(A先生)が選出され、被験者となりました。そして、ミニ講義に沿って見逃しをなくすコツ、走査方法、死角となりやすい部位での工夫、呼吸による変化などの解説を受けながら研修医全員が描出を試みました。

モニターの中心に主役を持っていくように走査するのか。こりゃあ、AKBや乃木坂と同じやな〜。聞けば簡単そうだけど、やってみると意外と難しい。繰り返し練習しないと!

研修医一同、難関である膵臓の描出にもチャレンジしました。するとその時点ではA先生の膵臓が見えにくくなっておりました。最後に、被験者続きのA先生が実践する順番となり、膵臓描出2番手であったB先生に被験者が変わったところ、見事に膵尾部まで描出されました。時間経過とともに胃や十二指腸での空気の貯まり方が変わり、膵臓の見え方も変わりました。事前に受けていた解説の通りであり、研修医一同感心しておりました。まさに百聞は一見に如かずですね。

自分の膵臓よりB先生の膵臓がキレイに描出されたことを悔しがるA先生。あまりものキレイさに「君の膵臓食べたい」との囁きは空耳アワーか?

こうして、終始和やかな雰囲気の中、あっと言う間に1時間が経ちました。今回は動脈系(腹部大動脈、上腸間動脈、腹腔動脈、脾動脈、固有肝動脈)、肝左葉、膵臓、脾静脈の観察に終始したため時間が足りず、12月16日に続きが開催されることになりました。
今回のシリーズは即座に定員6名に達したため、第2弾も開催される予定です。参加希望の方は総合臨床研修センターまでお知らせ下さい。

<<1年目研修医の声>>
ローテートの都合上エコーに触れる機会が少なく、指導してくださる方もいなかったため、今回のセミナーはとても有意義な時間を過ごすことができました。患者さんの体位やプローブの基本的な操作から始まり、メルクマール(目印)を具体的に教えていただけたため、初心者の自分にもとても分かりやすいセミナーとなっていました。時間的制約のため、途中で終了してしまったので、是非とも次回も参加したいと思います。

<<2年目研修医の声>>
超音波検査は侵襲性が低く、研修医でも行うのにハードルの低い検査だと思います。しかし、見たい像が出せるか、所見を周りと共有出来るかなどに悩み、他の画像検査を行ったり、臨床検査技師に検査をお願いすることが多くありました。今回の経験を活かし、今後に役立てようと思いました。このような実践の機会を設けていただきありがとうございました。

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