腹部エコーハンズオンセミナー(医学部生向け:初級編)が開催されました!-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

腹部エコーハンズオンセミナー(医学部生向け:初級編)が開催されました!

11月27日(月)の夕方に医学部生3名を対象に腹部エコーハンズオンセミナー(初級編)が開催されました。腹部エコーハンズオンセミナーの講師は当センターのセンター長である熊木先生にお願いして開催しました。

腹部ファントムを用いて一通りの臓器を確認する手順とプローブの操作方法について、解説を挟みながら実操作を行いました。5,6年生を対象としていたこともあり、モニタに写し出される映像と解剖学で学んだ知識の関連付けが早く、センター長からの質問にも比較的スムーズに回答できていました。しかし、プローブ操作自体にあまり慣れておらず、エコー画像が綺麗に映し出せない部分がありました。その際はプローブ操作やプローブを当てる強さについてセンター長から助言をいただきながら体験し、きれいにモニタへ映し出すポイントを学ぶことができたのではないでしょうか。

最後に実際に学生1人が患者役となってエコー操作を体験しました。ファントムとは異なり、目的の臓器を映し出すのに苦労していました。実際の臓器はファントムと比較してある程度動いてしまうこと、胃や食道など空気が入っている空間ではアプローチする方法や見え方が変わる点など、実臨床を踏まえた内容を学べたのではないでしょうか。

参加した6年生にとっては国家試験に向けて勉強中だとは思いますが、時間を見つけて病変付ファントム、FAST用ファントムなども体験し、学びに来ていただければと思います。

今回は初級編として開催しましたが、基礎編、応用編と状況を見ながら、開催できればと考えています。今回参加できなかった方も次の機会には参加していただき、一緒に学べる時間を共有できることを祈っています。

【参加した学生の声】

Aさんの感想
熊木先生にご指導いただきながら、シュミレーターを用いて腹部エコーの練習をすることができました。
ポリクリ中もエコーの機会はありましたが、自分で考えずに先生のいう通りに動かしてるだけでした。今回の練習では自分で考えながら描出することで、再現性のあるいい経験ができました。
熊木先生の丁寧なご指導を糧にさらに練習をして、得意分野にしていきたいと思います。

Bさんの感想
熊木先生に腹部エコーの当て方を解説していただきました。基本的な解剖学的知識から始まり、実臨床での応用の仕方まで実践的に学ぶことができ、初期研修に向けた良い導入になったと思います。今回教えていただいた知識をもとに、さらに練習を繰り返していきたいと思います。

Cさんの感想
解剖学実習で学んだ3次元の臓器とは異なり、エコーのモニタに映し出される2次元での視点・映り方を学習することができて大変勉強になりました。また、先生がそばにいて下さることによりリアルタイムのアドバイスを頂け、学生同士で練習を行うより効率良く学習することができました。今回実施した内容を繰り返し復習することで、更に理解を深めて行きたいと思います。貴重な機会を頂き誠に感謝致します。

 

pagetopへ