腹部エコーハンズオンセミナー(医学部生向け:基礎編)が開催されました!-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

腹部エコーハンズオンセミナー(医学部生向け:基礎編)が開催されました!

2月1日(木)の夕方に医学部4年生2名、5年生1名を対象に腹部エコーハンズオンセミナー(初級編)が開催されました。講師は当センターのセンター長である熊木先生にお願いして開催しました。5年生の学生は前回の腹部エコーハンズオンセミナー(初級編)に参加した5年生です。今回は単に学ぶ側ではなく、教える側のサポート役として参加してもらいました。

5年生の学生が早めに到着したため、前回実施していない腹部ファントム(病変有)を試しにプローブを当てて、前回実施した記憶を呼び起こしてもらいました。素人であるスタッフが見る限り、目的の臓器を一発で映し出せているように見えました。体のどのあたりにプローブを当てたら何の臓器が見えるといった技術が身についた証拠ではないでしょうか。

色々試しているうちに4年生2人と先生が到着し、その流れでよりきれいな画像を映し出す方法について教えていただきました。その後、先生からプローブ操作の流れについて説明をしていただきました。説明後、2台並列で準備したエコーとファントム(病変無・有)に分かれて、プローブの操作を体験しました。はじめは画像の上下、実際の臓器の位置関係、今映し出される画像の臓器が何なのか…この血管の先はどこから来てどこに続いているのかなどもプローブ操作を行いながら確認を行っていました。

今回初めて参加した4年生2人にとっては、まだプローブ操作が難しいようで、血管の走行を追ったり、縦・横の画像を変更する際に意図しない方向に行ったりしていました。その都度センター長や5年生の先輩からアドバイスをいただきながらチャレンジしていました。

気が付くと1時間が経過しており、最後に学生1人が患者役となってエコー操作を体験しました。ファントムとは異なる点、呼吸や態勢によって臓器の位置が変わる点等、解説をいただきました。

参加した4年生にとってはクリクラ実習が始まり、回っている診療科によってはエコーで実際の患者さんの画像を見る機会があるのではないでしょうか。その際には先生方のプローブ操作を見て、自分と一緒の点・異なる点等、一歩踏み込んだ見方が出来るのではないでしょうか。

時間が空くと忘れてしまうと思います。時間を見つけてFAST用ファントムなども体験しに来ていただければと思います。また今回は初級編として開催しましたが、基礎編、応用編と状況を見ながら、開催できればと考えています。今回参加できなかった方も次の機会には参加していただき、一緒に学べる時間を共有できることを祈っています。

この体勢の場合の画像が…

横を向いてもらうと…

【参加した学生の声】

5年生Aさん
本日もたくさん練習させて頂きありがとうございました!今までの総復習となるよい機会となりました。また膵臓を探すにあたって、メルクマールとしての脾静脈の重要性や体位変換の重要性など、新しい発見も沢山あり大変勉強になりました。次回以降に向けて更に研鑽を積み重ねて行きたいと思います。

4年生Bさん
今日はお忙しいところありがとうございました。個人的には血管の走行や血管と臓器の位置関係を学んだことが印象的でした。教科書で解剖を理解することとは全く別物のように感じました。エコーを用いるとさまざまな見方ができるので、解剖をより深く理解するツールの一つでもあると感じました。ひとまずエコーに何回も触れて慣れていくことを目指したいと思っています。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

4年生Cさん
本日はありがとうございました。4回生という早い段階から、先生が実際の診察の際に意識されているポイントを教えて頂けたり、機材に実際に触れながらアドバイスが頂けて非常に貴重な機会だったと感じます。頭の中で解剖のイメージを立体的に構築出来ていないと、エコーを使いこなすことが難しいということを強く感じました。教わった内容を吸収して、実臨床で活かすことが出来るよう心がけたいと思います。

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