医学部生を対象に英語で聴診のシミュレーションを行いました!-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

医学部生を対象に英語で聴診のシミュレーションを行いました!

2月20日(火)夕方、国際化推進センターの活動の一環で3月にハワイ研修に行く予定の医学生(5年生1名、4年生3名)を対象に聴診のシミュレーションを行いました。講師は国際化推進センター委員を兼任されており、トロント大学で診療経験のある当センター長の熊木先生でした。

今回のシミュレーションは英語の環境下で行いました。心臓病患者シミュレータ「イチローⅡA」のシミュレータを用いて、診察の流れを実施しました。

当日の設営および準備を行ったスタッフとしては、英語の環境下において半分くらい理解できない時がありましたが、ハワイ研修に参加するモチベーションの高い医学生はおおよその内容を理解しているように見えました。中には表現的に難しいかな?と思うことがあった際は、適宜熊木先生が必要に応じて日本語も織り交ぜながら進行してくださいました。

最後に小児心音・呼吸音聴診トレーナーを用いて、小児の場合を体験して終了しました。気が付けばあっという間に1時間が経過していました。

3月に行かれるハワイ研修は本当に貴重な経験だと思います。体調管理には気を付けて、いろいろ学んできてくれればと思います。

【参加者のコメント】

・ハワイ研修で予定されているマネキンシミュレーションの事前学習として、シミュレーターを用いて胸部の診察を練習させて頂きました。日頃学んでいる医学用語を英語に変換することに苦戦し、もどかしい思いをしながらも、熊木先生のご指導の下、適切な英語表現や身体診察のコツを学ぶことが出来ました。研修を実りあるものにする為に、この経験を糧として身体診察や医学英語の理解を更に深め、最大限準備をして臨みたいと思います。

・英語での診療は初めての経験なので、最初はどのように話せば良いか戸惑いました。しかしながら、問診においては難しい単語を知らなくても簡単な言葉(lay term)を使う方が、むしろ医療用語を知らない患者にとっては伝わりやすいことを教えていただきました。身体診察ではマネキンを用いた心音聴取を中心に練習しましたが、心臓の解剖や循環生理がわかっていないと心雑音の最強点が意味することがわからず、診断を考えることが難しくなることを体感しました。

・今回のシュミレータ実習では医学英語についてだけでなく、実臨床においてすぐに実践可能な学びを得られました。具体的には、呼吸音の聴診における声がけのポイントや、心音の聴診時に脈を触れることで疾患を鑑別しやすくなることがわかりました。また、英語での診察手順を踏みながら皆で心雑音の最強点を探したり、疾患名を当てたり、和気あいあいと学習を進められました。
研修に向けてさらに準備に励んでいきたいと思います。

・ハワイでの研修に向けて、シミュレータでの診察練習を行いました。問診・診察で用いる英語は、自分が想像していたよりも定型的かつ限定的で簡易な表現が多く、実際に声に出すことでの繰り返しの練習が大切であることを学びました。加えて、普段の病院実習の中でも「英語だったらどう表現するだろう」といった新たな視点でも学習することができているように感じます。研修まで残り1ヶ月弱との短い期間ですが、有意義な研修になるように頑張ります。

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