歯科研修医対象のBLSを開催しました!-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

歯科研修医対象のBLSを開催しました!

2月21日16時から歯科研修医3名を対象にBLSを開催しました。今回は、医学生BLS選手権全国大会において決勝まで残ったメンバーの1人である医学科2年生にインストラクターを担当していただきました。

意識のない人の初期発見時からの流れに始まり、BLS選手権の際に注意しながら実施したこと、難しい点について実技を実施しながら解説してもらいました。歯科研修医の先生方も入職オリエンテーションの際に手技研修の一環でBLSを体験していた成果か、「質の高い胸骨圧迫とは?」についてはすぐに回答が出ているように見えました。ただ、脈の確認や呼吸の有無の確認方法など、詳細部分については忘れている点もあり、その部分を中心に解説を交えながら体験していただく形式で進行してくれました。インストラクターがまだ医学科2年生と言うこともあり、時折説明が難しそうな雰囲気を出された時は、救急科の佐藤教授・センター長の熊木教授がサポートして下さっていました。

気が付くとあっという間の1時間でしたが、初期発見時からAEDをかけるまでの流れをスムーズに実施していただけるようになっていました。

限られた時間の中で、基本的なBLSのアルゴリズム、胸骨圧迫やAED、バックバルブマスクの使い方などを再確認いただけたのではないでしょうか。また、指導に当たって下さった学生さん、ありがとうございました。他者に自分の理解している点を伝える難しさ等、良い経験になったのではないでしょうか。またその環境をやさしく見守って下さった先生方もありがとうございました。今回参加して下さった歯科研修医の先生、指導してくれた医学生にとって今後の役に立っていただくことを願っております。

今後も、同様な機会を開催できればと考えていますので、ご予定が合いましたら是非様々な立場で参加していただければと思います。

以下、参加者の感想です。

【歯科研修医A先生】
改めて一次救命の手順について再確認ができました。胸骨圧迫と換気のタイミングなど、“医療者”としての必要な知識と技術を確認できて良かったです。臨床の現場で遭遇することもあるため、「場所に応じた対応とは?」を意識し、日頃から考えておく必要性を感じることが出来ました。最後に今回ご指導いただいた方々、オレンジクロスの学生に感謝を申し上げます。

【歯科研修医B先生】
BLSは今までも講習を受けたことはありましたが、胸骨圧迫の深さやテンポを可視化でき自分の手技が確認しやすかったり、AEDの電源をつけてからの流れを再確認することが出来ました。また、脈の触れ方や呼吸の確認方法についてお手本を見せつつ丁寧かつ詳細部分までわかりやすく解説して下さったため、自分の中で理解度が上がった印象を持てました。これからの臨床の場において活用していきたいです。

 【歯科研修医C先生】
今回はチームワークと声掛けの大切さを実感しました。胸骨圧迫時のコツ(自分の体重を利用する)等が体験的に学べたこと、疲れたらすぐに代わってもらうように応援を呼ぶことと、スムーズに交代するためのコミュニケーションが重要になってくることを感じることが出来ました。また常日頃から、救急カートやAEDの設置場所を把握しておくことも大切だと感じました。慌てず・確実に一連の流れを理解して動けるように定期的に訓練を受けておきたいと感じています。本日は本当にありがとうございました。

【医学生Dさん】
今回初めて指導者として参加させていただきましたが、自分が思っていた以上に「知識を教え、理解してもらう」ことが難しいと感じました。また今回は指導者としてレクチャーさせていただく傍ら、見守りつつも適宜的確なアドバイス等をいただく中で、大切な忘れてはならない内容等を学ばせていただきました。自分にとってとても良い貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。

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