キャダバートレーニングが開催されました-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

キャダバートレーニングが開催されました

令和8年1月16日に総合臨床研修センターの主催で「研修医のためのキャダバートレーニング」が開催され、14名(研修医8名、医学生6名)が参加し、腰椎穿刺、気管切開および胸腔ドレナージの手技を習得しました。今年度も数名の研修医よりキャダバートレーニングで実施する手技のシミュレータを用いた事前学習の希望があり、現時点の知識と技術の確認を行ってから参加した研修医もいました。

はじめに手術手技センターの入口にて、シミュレータを用いて手技のデモンストレーションおよび手順の確認が行われました。永井勅久先生(医学教育センター)に腰椎穿刺について、使用するデバイスも含めて説明を行っていただきました。続いて佐藤格夫教授(救急科)に、気管切開と胸腔ドレナージについて、各手技の流れについて最近の流れも含めて詳しく説明していただきました。

その後、班に分かれて実際にご献体を用いたトレーニングを行いました。

腰椎穿刺では、永井先生に実臨床に則した説明をいただきながら全員が実践しました。さらに三方活栓の操作、マノメータの取り付け、髄液の採取など、実際にやってみると苦労すると予測される内容に関して、やり方の工夫やポイントなどについても説明していただきました。

気管切開では、研修医4名が代表して実践しました。適宜、佐藤教授に解説いただきながら、参加者全員が気管切開を実施する上で重要な箇所を触れて、少しでも多くの体験ができるように進行していただきました。また、使用するデバイスによっては声帯を傷つけないように向きを気をつけなければならないなど説明もいただきました。胸腔ドレナージでは研修医のみならず医学生を含め、全員が肋間を変えて実践しました。また途中から向井直樹先生(救急科)も同席いただき、研修医や学生からの質問にわかりやすく解説してくださいました。

キャダバートレーニングは愛媛大学が全国に先駆けて導入したご献体を用いた手技向上トレーニングです。医学の発展を願って献体のご意向を示して下さった方、ご遺族への感謝の気持ちを忘れずに本研修を企画させていただいています。今回は指導にご協力いただいた先生方、トレーニング開催に伴いご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。参加者にとって今後の医師業務の糧にしていただけることを願いつつも、さらに今回の貴重な機会を充実した時間に繋げられるように日々精進して参ります。以下、参加者のコメントです。

【参加した研修医のコメント】
・先生方から丁寧に説明していただく時間があり、より理解が深まりました。手技を行う前の準備、手技の終了時に気を付ける点、片付け時の注意点など教科書に記載されていない内容を多く学ぶことができました。また、実際に手を動かして得られる感覚(髄腔内に針が入る感覚、胸腔内にペアンが入った時の感覚など)、今回体験できたことを今後の医師生活の糧にしていきたいです。本当に多くの学びがありました。ご献体いただいたご本人とご家族には貴重な機会をいただきましたことに改めて御礼申し上げます。

・研修医になってから経験した手技もありましたが、理解度を深める良い機会となりました。特に一緒に学んだ学生に説明する際に、自分の考えを言語化して整理することもできた点で貴重な時間を過ごすことが出来ました。このような機会をいただき、本当にありがとうございました。

・今回は貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。救急現場においても遭遇することの少ない処置を実際に行えることで復習になるだけではなく、新たな多くの学びを得ることができました。いざといった時に対応ができるよう定期的に復習していきたいです。

【参加した学生のコメント】
・普段の学生生活では実施することない経験をさせていただき、ありがとうございました。また研修医の先生と話しやすい雰囲気でいろいろ質問できて、あっという間の時間を過ごせました。また単なる手順を学ぶだけでなく実際に手を動かすことで学べることも多くありました。本当にありがとうございました。

・指導医の先生からはもちろん、研修医の先生からもいろいろご指導いただきありがとうございました。単に見学するだけでなく、手技を学ぶことができ、学習意欲が刺激され印象深い経験が出来ました。また、シミュレータとは異なる感覚も体験することが出来ました。ご献体の身体をおかりして実施できた今回のことは自分の今後にとってとても貴重な体験でした。ありがとうございました。

【センター長のコメント】
・検査や治療に関わる手技の中には侵襲を伴うものも多く、如何に安全に実施するかが重要です。その点、キャダバートレーニングでは患者さんに実施する前に経験を積むことのできる最も貴重な機会です。本を読み、動画を視聴し、シミュレータに続いてご献体で実践できることは最大限に医療安全に配慮した取り組みです。献体のご意向を示して下さった方、ご遺族への感謝の気持ちを忘れずにこれからも精進してください。

pagetopへ