皆さま、愛媛大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科のホームページをご覧いただきありがとうございます。
　当教室は昭和51年に柳原尚明教授により開講、平成8年より暁清文教授に引き継がれ、私で三代目となります。「明るく、楽しく、風通しが良い教室」をモットーに、西日本でも有数の耳鼻咽喉科・頭頸部外科教室に発展してきたと自負しております。関連病院は、愛媛県内はもとより、瀬戸内、関西、東海、関東に広がり、最先端の病院、優秀な指導医のもとで研修できる環境が整っています。「耳鼻咽喉科・頭頸部外科のおもしろさ」を伝えるとともに、次世代の耳鼻咽喉科・頭頸部外科を担う人材の育成を使命として取り組んでおります。

　研究では神経耳科学グループ、鼻科学グループ、音声・嚥下グループ、頭頸部腫瘍グループの4つを擁し、臨床応用可能な「トランスレーショナル研究」に注力しております。大学院への進学率や海外の研究施設への留学も積極的に推進しています。臨床では愛媛県内唯一の特定機能病院として、最新かつ高度な医療を患者の皆さまにお届けしています。大学病院における耳鼻咽喉科診療の使命とやりがいは、「最高レベルの機能温存・再建治療」にあると考えています。QOL（生活の質）に直結する聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚などの感覚機能と、発声、構音、嚥下、顔面表情などの運動機能を維持、改善、再生させる取り組みを加速させ、「研究に根ざした臨床」を、さらに発展させたいと思います。その結果として、地域の先生方に信頼され、患者の皆さまに喜んで頂ける診療を実践したいと考えています。

　愛媛大学医学部からは、西日本最高峰の石鎚山の雄姿を望むことができます。その高みを、教室員一丸となり目指して参ります。一人でも多くの学生、研修医の皆さんが、当教室の理念に共感し、耳鼻咽喉科・頭頸部外科の発展のために、共に歩んでくれることを願ってやみません。

愛媛大学医学系研究科　耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
教 授羽 藤　直 人