愛媛大学大学院医学系研究科  整形外科学

研究室からのお知らせ

  • 四肢・骨盤外傷Cadaverセミナー

    2022.04.18

    愛媛大学医学部は、御献体を用いて手術手技を磨く手術手技研修センターを有しています。その事業の一環として、第1回四肢・骨盤外傷手術手技研修会を今秋開催予定です。佐賀県医療センター好生館整形外科前隆男先生を中心とした九州大学の先生方と準備をし、2020年に第1回を開催予定でしたが、コロナ禍で延期を2回余儀なくされました。Withコロナの時代になりつつあり、3度目の正直で開催準備をしています。第1回の受講の先生はすでに決定しておりますが、今後は公募形式で受講者を募集していく計画です。第2回の詳細が決まりましたら随時ホームページに情報をアップいたします。

  • 酒井真一郎医員が第1回日本股関節学会骨切りセミナーに参加し、修了しました

    2022.04.16

    十分な感染対策の元、名古屋市立大学解剖実習室にて寛骨臼回転骨切り術、大腿骨頭回転骨切り術のCadaver Surgical Trainingが行われました。著名な股関節外科医の直接指導がうけられる貴重な機会となりました。

  • 髙尾正樹教授が2022/4/20(水)19-20時 J&J主催でWeb講演します

    2022.04.14

    髙尾正樹教授が2022/4/20(水)19-20時 J&J主催でWeb講演します。

    講演タイトル 人工股関節手術の軟部組織再建―機能解剖の最新知見をふまえて

     

  • 高尾正樹教授が第138回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会(名古屋市)のシンポジウムにて講演しました

    2022.04.08

    高尾正樹教授が第138回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会(名古屋市)のシンポジウムにて講演しました。

    シンポジウム4THAにおけるコンピュータ支援手術(CAOS)の活用法」

    講演タイトル『リサーチツールとしてのTHAにおけるナビゲーションの活用』

  • 木下智文助教が、『令和4年度愛媛大学大学院医学系研究科研究奨励賞』に採択されました

    2022.04.06

    木下智文助教が、『令和4年度愛媛大学大学院医学系研究科研究奨励賞』に採択され、研究費を配賦されました。

    【研究課題】人工膝関節全置換術における正常膝キネマティクスの誘導法の検証

  • 愛媛大学整形外科第五代教授に髙尾正樹医師が着任しました

    2022.04.01

    愛媛大学整形外科第五代教授に髙尾正樹医師が着任しました。

    多くの方から胡蝶蘭や観葉樹をいただきました。ありがとうございました。

     

  • 第四代教授 三浦裕正先生が退職されました

    2022.03.31

    第四代教授 三浦裕正先生が定年退職されました。

    12年間ご指導いただき医局員一同感謝しております。


                  三浦先生最終手術

     


                    辞令交付式

     

  • 今井 浩医師の論文が掲載されました

    2020.04.30
    今井 浩 医師の論文
     「Outcomes of computer-assisted peri-acetabular osteotomy
    compared with conventional osteotomy in hip dysplasia
    」が「International Orthopaedics」に掲載されました。
  • PRP療法を導入しました

    2020.04.01

    次世代PRP療法について

     

    PRP療法とは

    PRPとは、Platelet(血小板), Rich(豊富な), Plasma(血清) の略で自身の血液の血小板の成分を使用して行う細胞治療(再生医療)の一つです。欧米ではすでに治療が開始され、臨床試験による有効性の確認が進んでいます。近年、有名なプロスポーツ選手が靭帯損傷や関節軟骨障害の治療で選択したことなどでもPRP療法の知名度があがり、要望が多くなっています。

    日本では20188月より、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づく届出が国に受理された医療機関でのみこの治療方法を受けられるようになりました。

    血小板には止血効果、炎症反応、免疫反応、感染防御作用があり、動脈硬化、癌転移や発育などの生体反応に関わるとされています。また血小板からは、成長因子やサイトカインといわれる因子など様々な生理活性物質が分泌され、これらの成長因子やサイトカインが組織修復作用や抗炎症作用を発現します。

    その作用を利用したのがPRP療法であり、関節内で起きている炎症の活動性を抑えることで疼痛の改善を期する治療で、従来のヒアルロン酸注射などの注射治療と異なり、自身の血液を使用し、生体が持つ自然な治癒反応により組織を修復します。

    本治療は入院の必要がなく外来通院で可能であり、手術療法と比べ患者様の負担・制限が少ない治療です。また本治療はスポーツ選手の治療による負担を減らし早期復帰を期するために注目されており、ご自身の血小板を使用した治療ですのでアレルギー反応がおきにくいのも特徴です。

     

    治療内容

    当院では以下の2つの治療(保険適応外:自費治療)を行っております。濃縮精製の方法の違いにより、適応部位・効果が異なります。

     

    ・関節軟骨の治療
     ⇒ APS (Autologous Protein Solution):次世代PRP療法

    自身の血液より抽出したPRPから抗炎症成分を高濃度に抽出したもの

    ・抗炎症性サイトカインの炎症抑制による疼痛緩和
    ・同化・成長因子による細胞保護

     

    *治療の流れ

     

    ・靱帯・腱の治療
     ⇒ GPS Ⅲ (Gravitational Platelet System)

      血液を遠心分離し抽出した多血小板血漿(PRP

      ・血管新生の促進による組織新生促進

     

     

    治療適応

    APSの適応
    変形性関節症を対象とした治療方法です。現行の治療と比較しますと、これまでの保存療法と手術療法をつなぐ中間的な位置付けの治療で患者様自身の治癒能力をサポートする治療方法です。主に初期から中期の変形性膝関節症が適応となり関節炎や関節水腫の改善と痛みの軽減を図り、ADLの回復を目指します。「手術の決心がつかない」、「今行っている保存療法の効果が乏しい」、「手術ではない方法で治療を試みたい」など痛みでお困りの患者様が対象となります。

    疾患例:変形性肩関節症、変形性股関節症、変形性膝関節症、変形性足関節症など

     

     

    GPS Ⅲの適応
    内服や一般的な局所注射などの保存療法で症状が完治せず、痛みが遷延している靭帯、筋・腱損傷、さらに腱の付着部炎などが適応となります。血小板が持つ「自己治癒力を高める働き」を利用することで、筋や腱、靭帯の損傷修復に効果が期待できます。特に、炎症を繰り返してしまう滑膜炎・付着部炎、スポーツ選手などの痛みの改善に、PRP療法は新たな選択肢として期待できる治療法と考えます。

    疾患例:アキレス腱炎、テニス肘、ゴルフ肘、肩関節周囲炎、肘側副靭帯損傷など

     

    *本治療が受けられない患者様

    1、免疫抑制剤や抗がん剤治療中、またはがんの治療中の方
    2、重度の貧血を認める方
    3、薬剤アレルギーをお持ちの方
    4、発熱や感冒症状を認める方
    5、出血傾向、白血病の治療中の方
    6、活動性炎症疾患(リウマチ、膠原病など)に罹患している方

    適応の診断に関しては初回受診時に医師による診断があります。

     

    受診方法

    まず、かかりつけ等の整形外科を受診し紹介状を作成して頂き、愛媛大学整形外科の一般外来の受診予約を取っていただきます。(受診の際は、痛みのある部位のMRIの画像を持参して下さい。) 診察後、治療適性があればPRP専門外来(木曜午後)を予約します。

     

    一般外来PRP療法担当医一覧(午前中のみ)

    月曜日

    渡森一光

    井上卓

    木下智文

    火曜日

    忽那辰彦

    水曜日

    渡邊誠治

    忽那辰彦

    清松  悠

    木曜日

    日野和典

    清松  悠

    木下智文

    金曜日

    日野和典

     

    MRI撮影が可能な当院連携病院

    中予地区:南松山病院関節治療センター、愛媛生協病院、つばさクリニック、もりのぶ整形外科、整形外科尾形クリニック、奥島病院、愛媛医療センター、鎌田リウマチ・整形外科、三津整形外科など

    東予地区:西条中央病院、新居浜十全総合病院、整形外科藤井病院、白石病院など

    南予地区:JCHO宇和島病院、市立野村病院、大洲記念病院など

     

    治療に関するお問い合わせ

    予約、内容の問い合わせは人工関節センター(089-960-5556)までご連絡ください

  • 今井 浩医師の論文が掲載されました

    2018.11.30
    今井 浩 医師の論文
     「Radiolucency around highly porous sockets and hydroxyapatite‑coated porous sockets in total hip arthroplasty for hip dysplasia」が「European Journal of Orthopaedic Surgery & Traumatology」に掲載されました。