小児医療を通じて未来を守る
愛媛大学小児科 ~小児医療を通じて未来を守る~

ブレイクルーム

第2回 愛媛小児しまなみセミナー 20190727 のご報告

2019年7月27日に愛媛小児しまなみセミナーを実施いたしました。
たくさんの先生方のご参加本当にありがとうございました。
内容のご紹介をさせていただきます。

一般演題
「うなぎの蒲焼によって発生したサルモネラ食中毒の報告」を県立今治病院小児科 浦田啓陽先生に発表していただきました。食中毒の発生経路、食品への対応の問題点など、詳細にご報告いただきました。
「母体からのヘルペス感染を疑われた新生児髄膜炎の1例」を市立宇和島病院小児科田手壮太先生からご発表いただきました。日齢12、発熱の新生児への対応は、どの病院でも経験しとても悩むところだと思いますが、その悩んだ過程も含め報告していただきました。


「溶連菌性咽頭炎を契機に敗血症性ショック、横紋筋融解症、急性腎不全に至った1例」を愛媛大学医学部附属病院研修医2年目の宮植真紀先生が報告されました。TSSなのか壊死性筋膜炎なのか、横紋筋融解の急性期の管理、原因としてのジストニアに対する対応・治療など、わかりやすくまとめていただきました。

特別講演は兵庫県立尼崎総合医療センター感染症内科の伊藤雄介先生から
「ルーチンを見直す
~こどもに優しい小児感染症診療の断捨離~」
の内容で、培養検査(咽頭培養、便培養)のルーチンは必要なのか、カテーテル先端培養のルーチンは必要なのかなど、培養の意義や疫学データをもとに、なるほど!と思うとても勉強になるお話でした。楽しく勉強になるお話をありがとうございました。

このセミナーで得られましたことを、明日からの診療に生かしていきたいを思います。