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後方視的臨床研究に関するお知らせ :マルチユースCTインジェクションシステムの有用性に関する検討
愛媛大学医学部附属病院を受診している患者さんへ研究に対するご協力のお願い
愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。この研究は、愛媛大学医学部附属病院の臨床研究倫理審査委員会での審査・承認、病院長の許可を受けて実施しております。
今回の研究では、患者さんのカルテの記録や通常の診療で行った検査情報(主に造影CTの画像)を解析に使用します。
研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテや検査情報を利用することにご了解いただけない方は、以下のお問い合わせ先までご連絡下さい。
研究課題名 | マルチユースCTインジェクションシステムの有用性に関する検討
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研究機関名 | 愛媛大学医学部附属病院
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試料・情報の提供を行う 研究機関の長 |
愛媛大学医学部附属病院 病院長 杉山 隆 (試料・情報の提供元の管理責任者) |
研究責任者 |
(診療科名)放射線科 (職名)准教授 (氏名) 松田 恵
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研究期間 | 研究機関の長の許可日 ~ 2025年12月31日
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対象 | 2020年3月1日~2024年12月31日までの期間に臨床的に必要と判断され、当院でキャノン製(Aquilion ONE) や シーメンス社製(SOMATOM Force)のCT装置を用いて造影CTを撮影された220名が対象です。
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利用する試料・情報等 | 造影CT画像以外に、電子カルテや放射線科情報システムから得たその他の患者情報(性別、年齢、既往歴、身長、体重、BMI、手術や生検を実施している患者ではそれらの病理組織検査結果、造影CT実施目的、造影CTを含むその他の画像検査での所見、CT撮影時の被ばく線量、造影CT撮影の直近に実施された採血での血清クレアチニンやeGFR値)も解析に使用させていただきます。
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研究の概要 | <研究の背景と目的>
近年、CT装置や造影剤注入を行うインジェクターなどの技術進歩が目覚ましく、当院でも最新のCT装置や新しい造影剤注入装置であるマルチユースCTインジェクションシステムが導入されたことで被ばく線量軽減、造影剤投与量減量、検査効率の向上や廃棄物の減量などを考慮したCT検査がより実現しやすい環境となっています。当院では、造影剤腎症の予防などを目的に低管電圧撮影を利用した造影剤投与量を減量した造影CT撮影を行っています。新しい造影剤注入装置であるマルチユースCTインジェクションシステムは、造影剤の投与量調整に必要な、造影剤の濃度・総投与量などの調整のための生食と造影剤の同時注入や生食後押しを従来の造影剤注入装置よりも容易に行うことができますので、造影剤投与量を減量した造影CT撮影に非常に有用です。本検討の目的は、造影剤投与量を減量したCT撮影のプロトコルや画質などの見直し、新しい造影剤注入装置の有用性を検討することです。これにより当院での造影CT撮影プロトコルの見直しを行い、さらなる検査効率上昇や造影CT画像の画質向上などつなげたいと考えています。 <方法>
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個人情報の取扱い | 収集した試料・情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を削除いたします。患者さんを特定するための情報(対応表)は、院内で個人情報管理者が厳重に保管いたします。そのため個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。 また、保管される試料・情報を新たな研究に利用する場合は、新たな研究として倫理審査委員会に申請し、承認されてから利用いたします。なお、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。 |
お問い合わせ先 |
愛媛大学医学部附属病院放射線科 松田 恵 |