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2009/4/25　医局症例検討会

●がんセ1 40歳代F 乳癌術後、卵巣腫瘍疑い
1) 嚢胞性腫瘤内に充実成分。正常右卵巣は同定できる。
2) 子宮筋腫あり
【診断】　左卵巣由来immature teratoma
●がんセ2 40歳代F 主訴なし
1) 右肺に多発結節、 スリガラス様陰影の中心に高吸収域 （SUVmax=1.48）”Galaxy sign”
2) 縦隔リンパ節腫大は目立たない
3) 肝にLDAが多発 FDG集積あり。
【診断】　肺サルコイドーシス（右肺中葉VATSにて）
※acune菌感染やstress不可が関与
↓
→●愛大1 肝EOB造影MR所見の提示
3) 肝病変はT2WIで境界不明瞭で不整形、dynanmicで病変周囲がring enhanced、肝細胞相で中央にEOB取り込みあり
【診断】　肝サルコイドーシス（疑）

●市立宇和島 40歳代M 心窩部痛、嘔吐、WBC↑
小腸の拡張、腹水、Winslow孔に小腸が陥入
【診断】　Winslow孔ヘルニア
●日赤1 50歳代F 尿閉、CA125軽度上昇
MR: 骨盤内腫瘤；壁は厚く早期より造影される。正常卵巣を同定できない。左水腎症。
直腸を圧排し、一部連続性？
【診断】　GIST
●日赤2 70歳代F　黄疸、AFP軽度上昇 CA19-9 5600 PIVKA-II 3600
肝内胆管の拡張
【診断】　HCC　intraductal growth type (HBV+)
●日赤3 50歳代F　薬物中毒で入院中、急激な腹痛
【診断】　SMA血栓症
●県中1 40歳代M　DM入院中のCTで異常所見。CA19-9↑
CT: 膵尾部の嚢胞性腫瘤、辺縁に造影効果
MR: DWI 高信号、T2WIで嚢胞成分内にlow intensity stuctureあり
PET: FDG集積なし。
【診断】　膵リンパ上皮嚢腫

●県中2 三ヶ月男児　水平眼振
頭部MRI:　髄鞘化の遅延
【診断】　Pelizaeus-Merzbacher病（晩性劣性遺伝）

●日赤4 3歳男児　てんかん、右手運動障害
頭部MRI: 左皮質の肥厚、皮質白質境界不整
【診断】　多小脳回

●日赤5 30歳代M 転倒、一過性意識消失、脳性麻痺、右全盲、性格異常、てんかん
頭部MRI：透明中隔欠損、脳表-側脳室の交通　異常な灰白質
【診断】　裂脳症

●日赤6 生後5ヶ月 視線が合いにくい
頭部CT:大脳悪質にびまん性低吸収
頭部MRI:脳回(-)　cobble stone cortex 小脳にfoliaの乱れと小嚢胞様構造
【診断】　cobble stone complex/先天性筋ジストロフィー症候群（筋生検にて）
※同義語・旧呼称として、滑脳症Ⅱ型、cobble stone lissencephalyがある。
※I型では小脳病変(-)


●愛大2 70歳代F 四肢しびれ　左上下肢筋力低下、脊髄腫瘤
頸椎MRI：延髄-C1 硬膜の肥厚、造影効果あり。
頭部病変あり
【診断】　肥厚性硬膜炎（サルコイドーシス）
※鑑別：meta. 髄膜腫、血腫

●愛大3
胸部Xp：心拡大、卵型 、上縦隔の血管が見えない
【診断】　完全大血管転位