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ASTRO 56th annual meetingに参加して

中島直美

 

 
2014年9月13日から18日、サンフランシスコのmoscone centerで行われたASTRO(American Society for Therapeutic Radiology and Oncology) 56th annual meetingに参加しました。こちらは放射線治療に関する最も大きな国際学会です。私は3回目の参加でしたが、年々参加者が増え、今回は約11000人と過去最大の参加人数であったとのことです。愛媛大学からは、悪性神経膠腫の放射線治療に関する演題を3題、ポスター発表で出させていただきました。また、済生会今治病院から濱本泰先生が姑息照射に関する演題を発表されました。
 

 
 
 
 
 
放射線治療が取り扱う疾患は多岐にわたっているため、会期中に全分野の最新の情報を得ることは難しく、今回は主に悪性リンパ腫、頭頸部癌、乳癌、婦人科癌、泌尿器癌について勉強してきました。topicsとしてoligometastasis(少数転移)に対するradiosurgeryの有用性の報告と放射線治療後の心筋障害の発生時期の報告が印象的でした。

 
会期中に日本放射線腫瘍学会主催のJASTRO seminar at ASTROが開催され100人を超える日本人が参加していました。放射線治療とは直接関係ないのですが、このセミナー中に思いがけず、他大学の先生から愛媛大学放射線科のホームページがよくできている、とお褒めの言葉をいただき、感激しました。
来年のASTRO annual meetingはサンアントニオで行われます。
愛媛大学放射線科から、また何か新しい知見を発信できるといいなと考えています。