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Advanced CT・MRI研究会2015に参加して

福山直紀

2015年6月6日、７日に開催されたAdvanced CT・MRI研究会に参加したので報告させて頂きます。この研究会は毎年、軽井沢で開催されている研究会であり、放射線科医、放射線技師を中心とした研究会です（どちらかといえば技師の参加者の方が多いようです）。ちなみに来年以降は東京と大阪で交互に開催される予定だそうです。
研究会の内容としては、名前の通り最新の機器や技術に関して、技術的なところから診断に至るまでの基礎から応用までを教育講演のような形態で聴講できるというものでした。今年は心臓に関するセッションが比較的多く、心臓の分野を研究テーマとしている私としては非常に勉強になる会でした。画像診断は日常診療の中でも重要な役割を担っていますが、機器の進化は日進月歩です。そのため我々放射線科医は特にそれらに関する知識と情報の更新を行う必要がありますので、このような会は非常に勉強になりました。
また心臓のセッションでは当院の城戸倫之先生が「Compressed sensingによる心臓MRIの新しい展開」という演題名で講演をされました。このCompressed sensingによって通常よりも短い時間で今までと同じような画像が撮像でき、検査による患者負担が軽減されると共に、息止め不良な症例での画質の向上が期待されます。会場からも今後広く臨床の場に普及することを期待する声が聞かれました。
また、私は「冠動脈支配灌流域解析ソフトとATP負荷CT perfusionを用いた心筋血流量に関する検討」という内容をポスターセッションで発表させて頂きましたが、この度、大会長賞を受賞することができました。これもご指導頂いた先生方や、画像作成に協力して頂いた技師の方々のおかげだと思っておりますので、この場を借りて厚く御礼申し上げます。