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2022論文紹介①　循環器画像診断（SPECT）

川口直人　先生

愛媛大学医学部附属病院　助教

Quantitative Assessment Using the Compartment Model for Detecting Regional Coronary Artery Disease by Dynamic Myocardial Perfusion Single-Photon Emission Computed Tomography.

Kawaguchi N, Miyagawa M, Okada T, Onishi K, Ishimura H, Tsuruoka K, Tanabe Y, Nakamura M, Kido T, Mochizuki T, Miyoshi T, Yamaguchi O, Kido T.

Circ J. 2022 Apr 25;86(5):857-865. doi: 10.1253/circj.CJ-21-0966. Epub 2022 Feb 23.

【論文の紹介】

心臓専用SPECTで心筋血流のダイナミック収集を行い、定量評価を行いました。心筋全体のMFR（Myocardial flow reserve）はやはり多枝病変で低下します。また各冠動脈領域での冠動脈造影との比較では、定性評価よりも、定量評価（MFR）で若干診断能が高く、特にLAD領域では有意に高い結果でした。SPECTでの定量評価は局所の虚血病変の診断にも有用と考えます。

【ポイント】

SPECTでの心筋定量評価はchallengingでしたが、局所の虚血評価も可能でした。ただし今後の課題として、ダイナミック収集の方法や定量方法の確立が必要となると思います。心筋血流SPECTのweak pointである多枝病変の評価において、心筋血流の定量化は大きな意義があると考えています。