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2022論文紹介④ 循環器画像診断(PET)

岡田知久 先生

大学院4年目

 

Clinical features and prognosis of isolated cardiac sarcoidosis diagnosed using new guidelines with dedicated FDG PET/CT.

Okada T, Kawaguchi N, Miyagawa M, Matsuoka M, Tashiro R, Tanabe Y, Kido T, Miyoshi T, Higashi H, Inoue T, Okayama H, Yamaguchi O, Kido T.

J Nucl Cardiol. 2022 Jul 8. doi: 10.1007/s12350-022-03034-0. Online ahead of print.

PMID: 35804283

 

 

【論文の紹介】

当院と愛媛県立中央病院において専用のプロトコルで撮影されたFDG PET/CTと新しいガイドラインに基づいて診断した82人の心臓サルコイドーシス患者(心臓外病変をもつ心臓サルコイドーシス:55人、心臓限局性サルコイドーシス:27人)を対象として画像評価や予後評価を行いました。心臓限局性サルコイドーシスは心臓外病変をもつ心臓サルコイドーシスと比べてSUVmaxが低く、予後が悪いという結果でした。また、心臓限局性サルコイドーシスは有害事象の独立した予後因子でした。

 

【ポイント】

心臓サルコイドーシスは日本人に多く、サルコイドーシス患者の死因の大きな原因です。心臓限局性サルコイドーシスは従来、組織学的診断が必須のため診断が困難でした。日本から発表された新しいガイドラインで心臓限局性サルコイドーシスの臨床診断基準が記されました。この論文では心臓限局性サルコイドーシスが予後因子の一つである可能性が示唆されました。心臓限局性サルコイドーシスをより早く診断し治療につなげることが重要であると考えます。