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後方視的臨床研究に関するお知らせ:「乳癌術前の局所診断における Dual energy CT の有用性についての検討」

愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行って います。その中で今回示します以下の研究では、患者さんのカルテの記録や通常 の診療で行った検査情報(主に CT 画像)を解析に使用します。
この研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテや検査情報を利用することを ご了解いただけない方は、下記【お問い合わせ先】までご連絡下さい。
【研究課題名】
乳癌術前の局所診断における Dual energy CT の有用性についての検討
【研究機関】愛媛大学医学部附属病院放射線科
【研究責任者】松田 恵(放射線科 助教)
【研究の目的】
近年、CT は技術の進歩に伴い、これまでと同等もしくは少ない被曝量や造影剤 量の使用で、より良好な画質の画像が得られるようになってきております。それ により、乳癌に関しても CT での局所病変の診断能・正診率の向上が期待されま す。また、乳癌の術前評価に CT を用いることで局所評価とともに他臓器への転 移の有無も同時に評価できます。Dual energy CT(以下 DECT)は、異なる 2 種類のエネルギーの管電圧によるデータ収集を行い、それらの画像データをも とに様々な解析画像の作成が可能な装置です。DECT は近年臨床現場に普及さ れつつあり、当院でも 2016 年 4 月から導入されております。今回の検討では、 乳癌術前の患者さんを対象に、DECT を用いて撮影されました乳腺ダイナミッ ク CT の画像から様々な解析画像の作成を行い、乳癌術前の局所病変の詳細評 価などを行います。また、これらの解析画像の 1 つである仮想単色X線画像に おいては、画質や病変の描出程度について定性的・定量的評価を行い、従来まで の CT 撮影との比較を行います。今回の検討では、乳腺ダイナミック CT 撮影に おける画質向上や乳癌局所病変の描出能・診断能の向上などを目的としており、 皆様の今後の診療にも役立つことが出来ると考えております。 また、本検討で主に使用させていただきます乳腺ダイナミック CT 画像は主治 医の判断の元、診療を行う上で撮影が必要不可欠と判断された患者さんにおい て撮影された画像ですので、本検討を行うことだけが目的の検査施行や薬剤投与などは行っておりません。
【研究の方法】
対象となる患者さんは乳癌術前評価の目的で、2016 年 4 月 1 日から 2019 年12 月 31 日までの期間に愛媛大学医学部附属病院で DECT を用いて乳腺ダイナ ミック CT が撮影された 50 名の患者さんです。撮影された CT 画像の他、過去 に当院で行った画像検査データ(MRI や超音波検査画像など)、病理所見、性別、 年齢、既往歴、身長や体重などの身体所見等を主に研究に利用させていただきま す。主に乳腺ダイナミック CT の画像に関しては、読影端末上やワークステーシ ョン上での読影・解析を行い、詳細に検討させていただきます。
【個人情報の取り扱い】 収集した情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる個人情報を除いて
匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありませ ん。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個 人を特定できる情報は一切含まれません。
<試料・情報の管理責任者> 放射線科 松田 恵
さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】ま でご連絡ください。他の患者さんの個人情報の保護、および、知的財産の保護等 に支障がない範囲でお答えいたします。
【お問い合わせ先】 愛媛大学医学部附属病院放射線科 松田 恵 791-0295 愛媛県東温市志津川
Tel: 089-960-5371