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後方視的臨床研究に関するお知らせ:「当院でマンモグラフィを撮影された症例の経過追跡」

愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回示します以下の研究では、患者さんのカルテの記録((年齢、性別、既往歴、家族歴、検査目的、症状の有無、月経周期、閉経の有無、視触診の所見、乳腺超音波検査の所見、病理検査結果)や画像検査情報(主にマンモグラフィやトモシンセシス画像))を解析に使用します。
この研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテや検査情報を利用することをご了解いただけない方は、下記【お問い合わせ先】までご連絡下さい。
【研究課題名】
当院でマンモグラフィを撮影された症例の経過追跡
【研究機関】愛媛大学医学部附属病院放射線科
【研究責任者】松田 恵(放射線科 講師)
【研究の目的】
日本の乳癌マンモグラフィ検診での要精査基準はカテゴリー3 以上とされていますが、実際の臨床現場では強く良性を疑うがわずかに悪性が否定できない病変などもカテゴリー3 に含まれることがあり、偽陽性や過剰診断となってしまう可能性があります。今回の研究では、当院でマンモグラフィが撮影され、カテゴリー3 と診断された病変の経過追跡、カテゴリー3 以上と診断され生検・手術が行われた場合の病理結果と画像所見及び経過との対比、トモシンセシス画像撮影の有用性について検討することを目的としています。これにより当院での不要な検査手技・経過観察症例の減少につなげることを目指します。
【研究の方法】
研究の対象は、2015 年 4 月 1 日~2022 年 3 月 31 日までの間に当院で初回のマンモグラフィを撮影し、カテゴリー3~5に分類され、経過観察 もしくは生検・手術などにより病理組織学的に診断された 500 人の患者さんを予定しています。
対象となる患者さんの、当院で撮影されたマンモグラフィ及びトモシンセシス画像(背景乳腺濃度、異常石灰化・腫瘤・その他の所見の有無、カテゴリー)を評価し、検討に使用します。カルテ情報(年齢、性別、既往歴、家族歴、検査目的、症状の有無、月経周期、閉経の有無、視触診や乳腺超音波検査の所見)、生検・手術などが施行されている患者さんでは、病理組織所見も検討に使用させていただきます。
初回のマンモグラフィ撮影後、当院にて経過観察が行われている患者さんでは、その後の経過や経過観察で実施された検査(マンモグラフィ、超音波検査、CT、MRI、生検など)の結果も検討に使用させていただきます。すべての撮影患者さんのうち、カテゴリー3 以上となった患者さんの割合、カテゴリー3 以上で実際に癌であった患者さんの割合などを算出し、当院での画像診断の質や特色の評価を行います。また、トモシンセシス画像撮影についてもマンモグラフィとの対比を行うことで有用性について検討を行います。
【個人情報の取り扱い】
収集した試料・情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を除いて匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。
<試料・情報の管理責任者> 放射線科 松田 恵
さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さんの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。
【お問い合わせ先】
愛媛大学医学部附属病院放射線科 松田 恵
791-0295 愛媛県東温市志津川
Tel: 089-960-5371