心臓血管外科(小児心臓手術)

当診療科について

当科は新生児を含む小児から成人、高齢者まで、あらゆる年齢の患者に対応する外科治療を主に行う診療科です。心臓病、大動脈、末梢血管の疾患 に対する手術 と交感神経に対する外科治療を行っています。

当診療科の主な手術

当診療科で施術している手術についてご紹介します。

小児心臓手術(先天性心疾患)

先天性心疾患は、生まれつき心臓の形態や機能に異常があることにより生じる病態です。正常に完成した心臓の部分的な変化により生じる成人の心臓病とは大きく異なります。病気によってはチアノーゼを生じたり、生まれてすぐに手術が必要であったり、3,4回に手術を段階的に行ったり、心臓を止めたり止めずに拍動下に手術したりします。同じ病名であっても治療方針が異なる場合があり、その患者さんだけのオーダーメイドな治療方針が必要になると考えていただければよいと思います。

当科では、左心低形成症候群に対するNorwood手術や完全大血管転位症に対するJatene手術をはじめ、重症複雑先天性心疾患や無脾・多脾症候群の治療、成人先天性心疾患の外科治療など幅広く積極的な治療を行っております。また、カテーテル治療を介在して手術治療を行う最新の“ハイブリッド治療”も行っております。手術に際しては低侵襲に取り組み、安全性を考慮した上での小切開手術や無輸血手術を行っております。

全ての治療において、小児科循環器グループと共に『小児心臓チーム』を形成し診療に当たります。手術に際しては麻酔科、臨床工学技士、看護師など多職種でチームを形成し、より良い最新の医療の提供を行っております。

また、2016年1月に小児補助人工心臓実施施設認定を受け、小児重症心不全治療にも取り組んでおります。

これまでの経験とチーム医療でより安全で質の高い治療を提供し、こどもたちの成長をご家族とともに支えてまいります。