ご挨拶

ご挨拶

この度は、愛媛大学心臓血管・呼吸器外科学のホームページをご覧いただきありがとうございます。

当講座では、心臓血管外科、呼吸器外科領域の研究・診療・教育を行っています。医学部附属病院においての診療は、成人心臓外科・小児心臓外科・血管外科・呼吸器外科の診療を担っています。その中で特徴的なものをご紹介します。

心臓血管外科は、手術手技などの進歩により、手術成績は近年著しく向上し、手術症例数も増加しています。心臓、大動脈、末梢血管等の疾患に対する手術を主に行っています。新生児を含む小児から成人、超高齢者まで、あらゆる年齢の患者の治療を行っています。

低侵襲心臓手術(MICS)は愛媛県で唯一、さらに高度なロボット(daVinci)支援手術は、中四国・九州で初めて保険診療として行っています。重症心不全患者さんへの植込型補助人工心臓は、四国唯一の実施施設です。

先天性心疾患を扱う小児心臓手術は、愛媛県で唯一の施設です。小児補助人工心臓については四国唯一の実施施設です。

呼吸器外科は、肺癌や縦隔腫瘍をはじめとする胸部腫瘍外科と、肺アスペルギルス症や膿胸などの胸部炎症疾患外科、さらには自然気胸や肺嚢胞などの肺嚢胞性疾患外科を三本の柱とし、それぞれの領域で全国トップレベルの診療を行っています。特に完全胸腔鏡下手術ロボット支援手術、さらには単孔式胸腔鏡下手術などの低侵襲手術と同時に、他科との協力による拡大手術や集学的治療を積極的に進めており、最先端の呼吸器外科診療を提供しています。

私たちの得意とする手術の適応患者さんのご紹介やセカンドオピニオンを多施設から広くいただいています。地方にあって全国でトップレベルの充実した診療の提供をお約束します。

診療の基本方針

  • 『患者が病院を選ぶ時代』に、安心して選んでいただける診療科を目指します。
  • 地域の心臓血管呼吸器病治療のリーダーとして、循環器科、呼吸器科、小児科その他関係部署と協力し活動します。
  • 手術件数の確保による安定した成績と最新で確かな手術を提供します。

診療目標

  • 新しい診療科体制により充実した診療を実践します。
  • 24時間の緊急心臓大血管手術に対応します。
  • 低侵襲手術の提供と地域への啓蒙を行います。

大学講座の使命

 大学の大きな使命として、診療、研究、教育がありますが、これらは診療科や講座の維持、成長につながる最も根本的で重要な役割であることに違いありません。しかし私は教授の役割としてはこれら以外にも、全体を見渡して、地域の医療施設の連携、外科医を取り巻く問題、医療界や国における問題まで、システムや組織がより良い方向に向くように、常に問題意識を持って解決に向けて努力する姿勢が必要であると考えます。
 今後、”よりよい医療”のために微力ながら精進させて頂きたいと思います。宜しくお願い申し上げます。

愛媛大学大学院医学系研究科 心臓血管・呼吸器外科学 教授
泉谷 裕則 (いずたに ひろのり)

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