学会・研究会の報告

第55回ヘルスアカデミーを開催しました

平成29年9月10日(日)、いよてつ髙島屋9階ローズホールにて、第55回ヘルスアカデミー「肺の病気を知ろう!予防・診断・治療の最前線」を開催しました。
 ヘルスアカデミーは、地域の皆様にとって関心の高いテーマや身近な疾患などを取り上げ、各分野における専門家が、最新の治療法や予防法などを分かりやすく解説する市民公開講座です。
 今回のテーマは「肺の病気」です。肺に関わる病気は日常生活に大きな負担をもたらし、生命を危機にさらします。今回、5人の専門家が最新の解説を行いました。
 まず、医学部附属病院呼吸器センターの佐野由文センター長が、たばこと寿命について講演し、喫煙中の人でも禁煙すれば年齢や状態に応じて寿命を延ばすことができると話しました。続いて、同センターの濱口直彦助教が、肺炎の予防について講演し、肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎になったときに重症化を防ぐことができると解説しました。その後、第二内科の濵田千鶴医員と仙波真由子医員が、肺の生活習慣病予防は何よりも禁煙が大事であること、成人の喘息は継続治療を行わないと再発すること等を話し、同センターの重松久之准教授が、肺がんの手術にも手術支援ロボット、ダヴィンチが用いられるようになり、細部まで外科的治療が実施できるようになったと話しました。
 第二部では、佐野センター長がコーディネーターを務め、講演者4人がパネリストとなり、Q&Aコーナーを設けました。参加者から「たばこと電子たばこの違いと喫煙について」「肺炎球菌ワクチンの種類と相談場所について」「小児喘息と成人喘息の違いについて」などさまざまな質問があり、身近な病気である肺の病気に対する関心の高さが伺えました。