同意取得省略の臨床試験タイトル

病理解剖によって保管された胸部臓器・組織を用いた術後癒着形成機序の解明

公開日:2021年6月4日

 愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回以下に示す研究では、病理解剖により保管しております検体を使用して病理学的な評価を行います。免疫組織染色法により胸部癒着の組織構造を明らかにし、癒着形成のメカニズム解析や新しい予防方法を開発推進いたします。
 この研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテや保管されている病理標本を利用することをご了解いただけない方は、下記【7 お問い合わせ先】までご連絡ください。

【1 研究課題名】
 病理解剖によって保管された胸部臓器・組織を用いた術後癒着形成機序の解明

【2 研究機関】
 愛媛大学大学院医学系研究科心臓血管・呼吸器外科学

【3 研究責任者】
 泉谷裕則(愛媛大学大学院医学系研究科心臓血管・呼吸器外科学 教授)

【4 研究の目的】
 病理解剖により保管された胸部検体を使いて病理学的な評価を行います。免疫組織染色等を実施して癒着組織の病態を解明し、癒着形成のメカニズムの解明や予防方法の開発を目指しております。予防方法を開発することができれば手術時間の短縮および手術合併症率の軽減などに寄与する可能性があり、今後の診療にも役立つことが期待されております。

【5 研究の方法】
 対象となる患者さん:2000年4月から2021年3月に愛媛大学医学部附属病院において、病理解剖を施行された患者様の保存されている胸部病理標本を使用して免疫組織染色を行います。抗原名としては、alpha smooth muscle actin(αSMA)などの筋線維芽細胞マーカー, CD31などの血管内皮細胞マーカー, matrix metalloproteinase (MMP)群などの炎症細胞マーカー, vascular endothelial growth factor(VEGF), transforming growth factor B(TGFB)などの血管新生誘導因子を用いて染色することを検討しています。

【6 個人情報の取り扱い】
 収集した試料・情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を除いて匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。

 <試料・情報の管理責任者>
  愛媛大学大学院医学系研究科心臓血管・呼吸器外科学  浪口謙治

 さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【7 お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さんの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。

【7 お問い合わせ先】
 愛媛大学大学院医学系研究科心臓血管・呼吸器外科学  泉谷裕則
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 医局TEL:089-960-5331
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