同意取得省略の臨床試験タイトル

心血管疾患における新規予防治療法確立のためのトランスレーショナルリサーチ

公開日:2023年1月24日

 愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回以下に示す研究では、心血管疾患に対して病理学的な評価を行うとともに、分子や細胞、組織レベルでの解析を行うことで疾患をより深く理解し、新しい予防治療方法を目指しております。
 この研究の内容を詳しく知りたい方や、手術によって採取した組織の分析結果を研究に利用することをご了解いただけない方は、下記【7 お問い合わせ先】までご連絡下さい。

【1 研究課題名】
 心血管疾患における新規予防治療法確立のためのトランスレーショナルリサーチ

【2 研究機関】
 愛媛大学医学部附属病院 心臓血管・呼吸器外科学

【3 研究責任者】
 泉谷 裕則(心臓血管・呼吸器外科学講座 教授)

【4 研究の目的】
 多くの循環器疾患は、その発症機序や病態がよくわかっておらず、薬物根治療法が今でもありません。そこで、手術によって採取した生体組織を詳細に分析し、分子・細胞・組織に関するデータに基づいて疾患発症メカニズムの解明と病態理解を進めなければなりません。本研究では、心血管疾患を対象とした外科的治療によって得られる手術検体に対して分子や細胞や組織レベルで詳しく解析し循環器疾患の病態理解につなげるための新たな創薬標的の同定を目指します。

【5 研究の方法】
 対象となる疾患は下記になります。
冠状動脈病変、弁膜症、大動脈解離(大動脈壁) 、大動脈瘤、大動脈基部拡張症、末梢動脈疾患、下肢静脈瘤
 病理学検査により病態が進行した組織と比較的病態がまだ進行していない組織のそれぞれについて、分子や細胞および組織レベルで詳しく解析し、両者の組成を比較解析することで疾患の治療標的となる因子を特定します。具体的には、タンパク質や代謝分子については質量分析計を、RNAと呼ばれる核酸についてはシーケンサーを用いて、細胞は一時的に培養するインキュベーターを用いて、組織については特殊染色や免疫組織化学的染色法を用いてそれぞれ病気の特徴を明らかにします。

【6 個人情報の取り扱い】
 収集した試料・情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を除いて匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。

 <試料・情報の管理責任者>
  愛媛大学医学部附属病院 心臓血管・呼吸器外科  薦田 宗則

 さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【7 お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さんの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。

【7 お問い合わせ先】
 愛媛大学医学部附属病院 心臓血管・呼吸器外科   泉谷 裕則
 〒791-0295 愛媛県東温市志津川
 医局TEL:089-960-5331
 受付時間 9:00~17:00 (祝祭土日・年末年始は除く)