教授挨拶GREETING
愛媛大学泌尿器科学教室は1976年の開設後、初代の竹内正文教授、1998年からは第2代横山雅好教授のもと40年にわたって学生教育、泌尿器科医の育成、愛媛県における泌尿器科/腎不全医療の展開と向上を担ってきました。2016年6月より雑賀隆史が3代目教授として教室を主宰しています。
診療面では、泌尿器科は副腎・腎・尿路・男性生殖器および骨盤臓器などの疾患を扱う外科系診療科であることはもとより、悪性、良性腫瘍、排尿障害、神経疾患、男性不妊症、勃起障害、婦人泌尿器科、腎血管外科、腎移植、尿路感染症、先天奇形、内分泌・代謝疾患、結石症、透析医療などの広い領域における診断、治療、管理、ケアをおこなう総合診療科としての役割はますます増大してきています。当教室においても、悪性腫瘍に対するロボット手術や腎移植をはじめとして透析医療や抗癌剤化学療法まで広範囲にわたって取り組んでいます。
研究面では開講以来の基本方針「研究テーマは臨床の中から見出す」に基づき、「臨床に向けた、臨床から得られる双方向研究」として、臨床医療に還元できる研究をおこなっています。
さらに、泌尿器科は全人的な医療をおこなっていることに加えて、ロボット手術導入を例にとるまでもなく、新しい医療の導入にも柔軟であることから、医学生や若手医師にとって非常に魅力的な診療科であると信じています。泌尿器科の魅力を次世代の人たちに伝え、多くの仲間をつくり、育てていくことを大きな目標にしています。
こういった取り組みを進めていくことで、患者さんにも医師をめざすかたにも、そしてわれわれ医療者がお互いに“出逢えてよかった”とおもえる教室を目指しています。
- 愛媛大学大学院医学系研究科
泌尿器科学講座 - 雑賀 隆史SAIKA TAKASHI
略歴
- 昭和63年
- 岡山大学医学部卒業
- 平成3年
- スタンフォード大学臨床腫瘍科研究員
- 平成4年
- 岡山大学大学院卒業 医学博士
- 平成5年
- 香川県立中央病院泌尿器科 医員
- 平成7年
- 井口会総合病院落合病院泌尿器科 部長
- 平成9年
- 公立三豊総合病院泌尿器科 医長
- 平成11年
- 岡山大学医学部附属病院泌尿器科助手
- 平成12年
- ベイラー医科大学泌尿器科研究員(文部省在外研究員)
- 平成14年
- 名古屋大学病院泌尿器科助手
- 平成15年
- 岡山大学医学部附属病院泌尿器科 助手
- 平成16年
- 岡山大学医学部・歯学部付属病院泌尿器科 講師
- 平成22年
- 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学 准教授
- 平成23年
- 広島市立広島市民病院泌尿器科 主任部長
- 平成28年
- 愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器科学 教授
- 平成31年
- 愛媛大学大学院医学系研究科 副研究科長
- 令和3年
- 愛媛大学医学部附属病院 副病院長