参加学生達のその後の進路—君は研究者を目指すのか

西日本医学生学術フォーラム、またはその前身の集会に参加した学生たちのその後

三重大学 指導教員:西村有平

芦川芳史(2019年卒業):東京逓信病院臨床研修医

 

 

 

 

愛媛大学大学院医学系研究科大学院医学専攻4年 分子細胞生理学

西岡龍太郎

略歴

茨城県出身

2010年 愛媛大学医学部医学科入学

2016年 同上卒業、愛媛大学大学院医学系研究科医学専攻に社会人として入学、同時に茨城県立中央病院にて初期臨床研修を開始

2018年 初期臨床研修を修了。愛媛大学に戻り研究再開。現在に至る。

私が研究と出会ったのは、医学部の3年生の時でした。当時から分子細胞生理学教室で研究活動をしていた友人に実験を手伝ってほしいと言われ研究室に足を運び、田中教授から「実験せんでええから、たまに遊びにおいで!」と言っていただき、気が付いたら『脳梗塞における早期リハビリテーションの効果』という自分の研究テーマが出来上がっていました。2013年10月には、現在の西日本医学生学術フォーラムに続く、熊本大学、岡山大学、愛媛大学3大学合同学生シンポジウムに参加発表させていただきました。写真は当時の私です。そのまま、卒業まで面倒を見ていただき筆頭論文を公表することができました(Treadmill exercise ameliorates ischemia-induced brain edema while suppressing Na+/H+ exchanger 1 expression. Nishioka et al., Experimental Neurology 277 (2016) 150–161)。

医学部卒業後の最初2年は初期研修をしながら大学院生をし、医師三年目から大学院生メインの活動となっております。将来は救急医としてのキャリアを積んでいきたいとの意向をくんでくださり、現在は救急医学講座の先生たちと合同で『敗血症の免疫メカニズム』についての研究をさせていただいております。初期研修、後期研修、専門研修といった現在のスタンダードとは少し変わった経歴となっていますが、学生時代から続けて研究活動を行えていることはとても貴重な経験であり、今後の大きな糧となるのではないかと考えております。学生時代からこのような機会をいただきご指導くださっている、田中教授をはじめ、分子細胞生理学講座の先生方には大変感謝しております。