徳島大学

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徳島大学医学部医学科では、1年次から、学生個々の興味やモチベーションに応じて様々な研究者養成のためのプログラムを選択することができる。

1)  Student Lab:入学直後、希望者に対し各研究室で行われている最先端の研究内容を集中的に紹介する。興味を持った分野に所属し、カリキュラムの合間を利用して実験・研究に携わることができる。

2)  医学研究実習(研究室配属):2年次から3年次にかけてすべての学生が8か月にわたる本格的な研究室配属を経験する。配属に先立ち、プレ実習では研究倫理や論文の読み方など、研究を実施する上で必須の共通事項を習得する。配属期間中はWebシステム上でWeekly Reflectionとして簡単な週報を書くことで、学生自身の振り返りを促し、教員によるフォローアップに役立てている。また、定期的に中間ヒアリング(個別面談)を行い、進捗状況や研究テーマへの理解度を配属分野以外の教員がフィードバックすることで、配属先別による学生の習熟度の差を最小化するよう図っている。最後にポスター形式の発表会を開催し、優秀発表者に選ばれた学生は口頭発表も行う。多くの学生がその成果を学外の学会や論文等で発表するに至っている。

3)  海外交流プログラム:3年次または4年次に希望する学生を選抜し、学術交流協定校(テキサス大学、ハノーバー医科大学、ソウル国立大学など)への公式短期留学を支援している。

4)  MD-PhDコース: 4年次修了後に休学して大学院博士課程に進学し、学位を取得した後に5年次へ復学するコースである。早い段階で医学研究に専念することができるため、重点的に科学的思考力など研究力が養成される。本コースでは9年間で医学博士と医師免許の両方を取得することが可能となる。2003年の開始以降継続的に、17名が本コースに進学している。

5)  English Plus+:英会話をより身近に学ぶことができる環境を提供することを目標として、学生スタッフが中心となって運営している。参加者同士また外国人教員・留学生と英語でコミュニケーションをとることで、英会話の自然な上達を目指す。

以上のプログラムにより多角的かつ継続的に学生の研究力向上を支援している。2019年度より開始された「四国定着研究医型」AO入試枠の学生には上記プログラムの積極的な利用を促し、早期のリサーチマインド涵養を図っている。