愛媛大学医学部附属病院 地域医療支援センター

お知らせ

愛媛県医学生サマーセミナー(平成28年度)/愛媛県主催

愛媛県 医学生サマーセミナー
「愛媛の地域医療を担うために」

平成28年8月20日(土) 12:30~17:00
会場:愛媛県庁第二別館 6階 大会議室

医学生サマーセミナー日程

 12:30~12:35  開会挨拶 愛媛県保健福祉部社会福祉医療局医療対策課長   菅  規行
                    <司会>   愛媛県保健福祉部社会福祉医療局医療対策課主幹  桂浦 善延
 12:35~13:00  研修医報告 自治医大卒業生
                    <司会>  愛媛県立中央病院総合診療部 主任部長  村上 晃司
 13:00~13:50   <テーマ> 「県及び市町の現状・施策について」
                                         ・愛媛県  ・西予市  ・愛南町  ・西条市
                          <司会>   愛媛大学医学部附属病院地域医療支援センター副センター長 高橋 敏明
 14:05~14:20  ワークショップの進め方の説明
                <進行>    愛媛大学大学院医学系研究科 地域医療学講座教授  川本 龍一
 14:25~16:15  ワークショップ
                    ≪テーマ≫                                  <各班の課題>
                               「医療から見たまちづくり」         「各参加市町の医療とまち」
 16:15~16:55  討議結果発表
 16:55          閉会挨拶 愛媛大学医学部附属病院 地域医療支援センター長  高田 清式

        
ワークショップ
≪テーマ≫
「医療から見たまちづくり」
      進行:愛媛大学大学院医学系研究科 地域医療学講座教授   川本 龍一
      ファシリテーター
           愛媛大学地域医療支援センター長     高田 清式 (一班)(西条市)
           愛媛県立中央病院 総合診療科部長    杉山 圭三 (二班)(西条市)
           愛媛大学医学部地域医療学講座 助教   二宮 大輔 (三班)(西予市)
           愛媛大学地域医療支援センター 助教   池田 祐一 (四班)(西予市)
           愛媛大学医学部地域医療学講座 准教授  熊木 天児 (五班)(愛南町)
           愛媛県立中央病院 総合診療科主任部長  村上 晃司 (六班)(愛南町)
           愛媛大学地域医療支援センター 副センター長   高橋 敏明 (七班)(愛媛県)
           愛媛県職員                     (八班)(愛媛県)
 
   参加学生:愛大地域枠学生28人,自治医大生15人,山口大生1人,神戸大生1人,大阪大生1人,
        和歌山県立医大生1人,大分大生1人,弘前大生1人
■ ワークショップ
  「医療から見たまちづくり」
    ・患者さんへの視診と同じように地域を視診してみよう
    ・地域の資源を探してみよう
  班別討議の手順
    ①…各市町の資源と課題  医療分野に限らず、交通面や人口面、地形など様々な観点から
    ②…医療面での資源と課題 ①から連想される医療面での資源や課題を挙げていく
    ③…自分の夢・構想・貢献 地域医療に対する自分の夢・構想・貢献などを挙げていく
    ④…対応案(解決案)   ①から③をもとに、これからの「医療から見たまちづくり」を考える
 
ワークショップの様子 8班に分かれて行ったワークショップの様子 各班での協議結果を発表
8班に分かれて行ったワークショップの様子 各班で協議内容を元に発表用ポスターを作成 各班での協議結果をそれぞれ発表
【ワークショップ発表の要約】
○1班(西条市)
・市の資源と課題
 農業、工業が盛ん。ビール工場ツアーなど、きれいな水を活かした観光を。
 
・医療面での課題
 病院の立地が東部に集中。産科医が少ない。個人病院との連携がうまくいっていない。
 
・解決策
 まつりに医師を引き込む。石鎚山登山・医療ツーリズム。松山-西条間の高速バス増便。
 登山客のケガに対応をPR。訪問医療・介護の充実。
 
○2班(西条市)
・交通
 高速道路を利用した、西条-松山間の広域救急医療体制を。
 
・観光
 まつり、四国鉄道文化館等の観光資源が豊富。西条の水が健康に良いという学術研究を。
 
・医療
 診療科の偏在、医師不足が深刻。特に産科医が少ない。
 
・解決策
 交通アクセス、住環境の充実。西条市をロケ舞台にしたドラマを制作。医師奨学金の充実。
 
○3班(西予市)
・市の資源と課題
 海と山が近くて自然が豊か。産物も豊か。文化の町。来年の国体での相撲会場。
 市の人口減少、高齢化。
 
・医療面での課題と解決策
 医師不足が深刻。解決のため、交通網を整備して往来を良くする。
 人に住んでもらうために医療を拡充させる。予防医学、健康セミナー、往診。
 ジオパークを活かした運動。
 
○4班(西予市)
・町の資源と課題
 自然環境は良いが、交通が不便。
 
○5班(愛南町)
・交通
 松山市から2時間余りで行けるようになったが、まだまだ不便。
 
・医療面での課題
 産婦人科医が少なく、出産や乳幼児の医療では宇和島市まで行く。
 
・解決策
 医療連携を充実させる必要がある。
 医師不足を補うため、愛南町の良さを知ってもらうことが大事。
 地域住民が優しく、医師にとっても住みやすい町。自然が豊か。ゆるキャラでアピール。
 
○6班(愛南町)
・町の資源と課題
 津波が心配。高齢化、若者の流出で人口減少。人を呼び込む必要がある。
 自然が豊か。びやびやかつお、シーウォーカーや海中展望などで観光PR。
 
・医療面での課題と解決策
 産婦人科医が少なく、地域で出産できない。
 予防医学が大事。病診連携や病児保育を推進。
 
○7班(愛媛県)
・医療面での課題と解決策
 地方には常勤医、専門医が少ない。
 情報ネットワークを整備し、キャリアアップできるようにする。公共交通網の整備も必要。
 
・観光
 観光に力を入れ、人を呼び込む努力をする。(バリィさん、みきゃん)
 各市町を知ることが大切。
 
○8班(愛媛県)
・交通
 宇摩地区から愛南町まで広い県域。
 
・医療面での課題と解決策
 医師数の地域差、診療科の偏在、人口減少の課題がある。
 医学部5、6年生の地域病院見学を。地域医療の情報共有を。
 
・観光
 ゆるキャラ(バリィさん、みきゃん)で、人を呼び込むPRを。
 
2班 杉山圭三ファシリテーターのコメント「将来の人口減少を踏まえ、県内各圏域の病院機能の変化や必要とされる専門医等について、議論していく場が必要。」

掲載日:2016年08月24日

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