第24回地域病院見学バスツアーを実施しました。【令和6年11月11日(月)】
令和6年11月11日(月)に医学部附属病院地域医療支援センター主催で第24回地域病院見学バスツアー(東予)が実施されました。
地域医療支援センターでは、将来、地域医療を担う医師を志す医学生に地域における各病院の取り組みや役割を学ぶ機会を設けています。訪問先病院で院内見学や実習を通して、早い段階から地域医療を実感できる有意義なプログラムを提供しています。
今回は新居浜・西条の3病院を、医学科1~4年生計10名参加で訪問しました。往路の車中では田口助教から、地域の魅力やこれから訪問する市町の医療圏や病院について説明を受けました。
愛媛県立新居浜病院では、堀内院長から病院の概要や新居浜市について説明がありました。県立新居浜病院は外来や検査機能を1階に集約するなど、フロアーごとに機能を分けて設計していることや大きな地震でも震度7までは建物が揺れない免振構造であることなどを伺い、病院内を見学しました。屋上ヘリポートは主に搬送用で県立中央病院まで15分で搬送可能であり、地上ヘリポートは搬送されてきた患者をかかりつけの他院へも救急搬送できるように利用していると説明を受けました。産婦人科では年間300例もの分娩を扱っており、かなりの割合で帝王切開手術を行っていて重要な役割を果たしていると伺いました。その後、医学生10名は3班に分かれ、エコー検査・内視鏡検査・骨折の創外固定の体験実習を行いました。初めての体験に四苦八苦しながらも、熱心な指導を受け真剣に実習に取り組みました。
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県立新居浜病院
堀内院長
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県立新居浜病院
整形外科実習
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県立新居浜病院
エコー実習
済生会西条病院では、臨床研修プログラム責任者である鳥巣内科部長から、昨年度より基幹型臨床研修病院となったプログラムについて説明を受けました。続いて、西条市健康医療推進課の續木主査から西条市の魅力と医療提供体制についての説明を受け、小児科の二次救急は西条市だけではなく新居浜市・四国中央市との広域輪番制を導入していることや医師確保のための施策についても紹介があり、小橋臨床研修センター長に院内を隈なく案内していただきました。体験実習では気管挿管とBLSアルゴリズム実習を行い、丁寧な指導のもと真剣に取り組む学生の姿が印象的でした。
済生会西条病院 BLSアルゴリズム実習
済生会西条病院 気管挿管実習
最後の訪問となった西条中央病院では、小野副院長の案内で、将来的にロボット手術に対応できるような広さに設計されている手術室などを見学しました。風谷院長からは「自分を超える医師を育てる」という若手育成にかける熱い思いが伝えられました。
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西条中央病院
風谷院長
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西条中央病院
小野副院長
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西条中央病院
手術室
東予方面の地域医療を支える3つの病院を訪問し、それぞれの病院の特徴や役割を知り地域医療に触れる貴重な機会となりました。
見学を終えて参加者からは「先生方や職員さんと話ができ、各病院の雰囲気を知れて大変良かった」「先生方が研修医の教育にも熱心であることを知り、自分もそのような環境で働けるよう頑張ろうと思った」「初めて手術室の中まで入らせてもらえた」「気管挿管や骨折の創外固定は今までやったことがなかったので体験できて良かった」などの意見があり、非常に好評でした。
当センターでは、今後も県内各地の地域病院見学の企画・実施に努め、地域の医療機関と連携しながら次世代の地域医療を担う医学生の育成を進めてまいりたいと思います。
掲載日:2024年12月02日