第25回地域病院見学バスツアーを実施しました。【令和7年5月16日(金)】
令和7年5月16日(金)に医学部附属病院地域医療支援センター主催で第25回地域病院見学バスツアー(東予)が実施されました。
地域医療支援センターでは、医学生を対象に地域医療見学バスツアーを実施しています。早い段階で地域医療の実情に触れることで、地域における各病院の取り組みや役割を学ぶ機会を設けています。
今回の病院見学では、新居浜医療圏の2病院を訪問し、医学科1~4年生計11人が参加しました。往路の車中では、田口助教から新居浜市の地域の魅力や医療圏についての説明を行い、これから訪問する市町の医療圏や病院について簡単に説明を行いました。
最初に訪問した愛媛労災病院では、木戸健司 院長より病院の沿革や概要についてご説明いただいた後、同院内科専攻医3年目の佐伯ゆい先生から、愛媛労災病院ならではの特徴や取り組み、地域密着型病院としての役割についてお話を伺いました。
その後、病棟、薬剤部、放射線部、外来などを見学し、各部署の職員の皆様から丁寧な解説をいただきながら、学生たちは熱心に耳を傾けていました。
- 愛媛労災病院 木戸院長 講和
- 愛媛労災病院 透視X線装置の説明
次に訪問した住友別子病院では、加藤勤 副病院長より病院の沿革や概要のほか、がん治療拠点病院としての設備の充実、急性期医療を担う中核病院としての取り組みをご紹介いただきました。
見学では、PET-CT、3テスラMRI、IMRT、DSAカテーテルなど最先端の画像診断・放射線治療機器の解説を受け、医療技術の進歩と安全な高度医療提供の実際に触れる機会となりました。
また、超音波診断装置(エコー)を用いた体験実習も行われ、学生たちは映し出される血管や心臓弁の動きを自らの手で確認しながら、正確な画像が得られた瞬間には笑顔を見せていました。
1年目初期研修医との座談会も実施され、和やかな雰囲気のなか活発な意見交換が行われました。
- 住友別子病院 加藤勤副病院長 講和
- 住友別子病院 研修医との座談会
今回の病院見学で、参加学生からは「将来のイメージが湧いた」「地域医療の現状を理解できた」「医学科生としての立場を再自覚した」などの意見があり、満足度では、全員が「とても良かった」「良かった」との回答が寄せられ、非常に好評でした。
当センターでは、今後も県内各地の地域病院見学の企画・実施に努め、地域の医療機関と連携しながら次世代の地域医療を担う医学生の育成を進めてまいります。
掲載日:2025年06月03日