第26回地域病院見学バスツアーを実施しました【令和7年11月7日(金)】
令和7年11月7日(金)、医学部附属病院地域医療支援センター主催『第26回地域病院見学バスツアー(南予)』を実施しました。
地域医療支援センターでは、医学生を対象に地域医療見学バスツアーを実施しています。早い段階で地域医療の実情に触れることで、地域における各病院の取り組みや役割を学ぶ機会を設けています。
今回の病院見学では、南予医療圏の3病院を訪問し、医学科1~4年生計11人が参加しました。往路の車中では、田口助教から宇和島市・大洲市の地域の魅力や医療圏についての説明を行い、これから訪問する市町の医療圏や病院について簡単に説明を行いました。
最初に訪問した市立宇和島病院では、大木元明義 副院長および事務担当者様より病院の沿革や概要についてご説明いただいた後、増設中のRI検査室や屋上のヘリポートなど、普段踏み入れることのできない病院内の見学をさせていただきました。
その後、研修医の控室にて、学生たちはシミュレータを用いた手技を、研修医の直接のご指導のもとで体験しました。大木元副院長からは、「へき地を言い訳にしない」という力強いメッセージをいただきました。地域医療の中核を担う重要な医療機関での貴重な体験を通じて、学生たちは終始意欲的に取り組み、熱心に学び続けていました。
- 市立宇和島病院 ヘリポートにて集合写真
- 研修医指導のもとシミュレータ実習
次に訪問したJCHO宇和島病院では、冨永康浩 副病院長より病院の沿革や概要についてご説明いただいた後、整形外科の小倉麻由先生より、専門分野である骨粗鬆症治療に関する講話をいただきました。学生たちは、小倉先生が実際の診療で活用されている「骨を健康にするレシピ」をいただくなど、日常生活にも役立つ知識を得ることができ、学びの多い時間となりました。
その後は、患者様の治療に使用されているホットパック・マイクロ波・低周波などの機器を体験。さらに、病院内に設置されているリハビリ専用のプールも見学させていただきました。地域に根ざした総合病院ならではの設備や取り組みに触れ、学生たちは医療の現場を肌で感じる貴重な機会となりました。
- JCHO宇和島病院 集合写真
- ホットパック患者体験
次に訪問した市立大洲病院では、佐藤武司 病院長より病院の沿革や概要についてご説明いただいた後、昨年から開所された訪問看護ステーションや在宅療養に関する取り組みについて、地域密着型の在宅医療支援に関する講話をいただきました。
その後は、学生たちは2グループに分かれて、最新技術を搭載したMRI室やCT室などの病院設備を見学。狭さを感じさせない設計や短時間での撮影が可能な機器に触れ貴重な体験をしました。また、副看護師長のご指導のもと、シミュレータを用いたエコー穿刺の手技体験も行い、実践的な学びの機会となりました。
- 市立大洲病院 集合写真
- 副看護師長指導のもとシミュレータ実習
今回の病院見学で、参加学生からは「貴重な体験がたくさんできた」「自分の将来のためになった」「普段経験できないことを1日に凝縮して体験できた」などの意見があり、満足度では、全員が「とても有意義だった」との回答が寄せられ、非常に好評でした。
当センターでは、今後も県内各地の地域病院見学の企画・実施に努め、地域の医療機関と連携しながら次世代の地域医療を担う医学生の育成を進めてまいります。
掲載日:2025年11月14日







