令和2年度臨床研修修了証授与式が開催されました
3月26日に令和2年度臨床研修修了証授与式が開催されました。初めに三浦裕正病院長より、研修に対する労いのお言葉を頂きました。さらには、時間はあっという間に過ぎるものであり、その時その時を大切にして取り組むことの重要性を「現状維持は後退である」のお言葉として頂きました。
続いて、医科26名および歯科3名に修了証が手渡されました。例年は修了者全員に修了証が手渡されますが、コロナウイルス対策のため昨年同様、代表者1名に手渡されました。今年度は出退勤記録および毎朝の検温登録を最も真面目にしましたO先生が代表となりました。
さらには、総合臨床研修センター長の熊木天児先生より「コロナ禍で限られた研修になったかもしれないけれど、一歩ずつ前進する必要がありました。研修期間中には様々な経験を積み、多くのことを学んだことと思います。専門研修でさらに研鑽を積む際、研修で培われたジェネラルマインドを忘れないで下さい。皆さんの成長を楽しみにしております。」とご挨拶を頂きました。さらにはセンター長の座右の銘である「知るは喜びなり、知るは楽しみなり」が贈られました。
最後に、研修医を代表してM先生より「研修期間中の貴重な経験を忘れることなく、さらに専門研修で研鑽を積んでいきたいです。これまでありがとうございました。」と謝辞を頂きました。
修了式後には、KKB企画センター長杯の表彰式が行われ、学会発表部門ではK先生が金賞、M先生が銀賞、T先生が銅賞を受賞されました。そして、総合部門最優秀賞には、先ほど研修医を代表してスピーチされましたM先生に贈られました。
- 学会部門金賞のK先生。とても分かりやすい発表であり、審査員である研修医および医学生からは断トツの得票でした。
- 研修医と会食する機会が一切なく、とても残念がっていたセンター長より、赤い箱に入った大きな杯(クリスタルグラス)がM先生に贈られました。
≪研修医の声≫
私は初期研修1年目を市中病院で、2年目を当院で行いました。市中病院はcommon disease中心の診療になりますが、大学病院ではより稀な症例を経験でき、専門的な治療に携われます。また当院はシミュレーターの種類が全国屈指で私自身もCVCや挿管、心エコー、心カテのトレーニングのために頻繁に使用していました。また今年からKKBという研修医(K)による研修医(K)のための勉強会(B)が行われており、毎週、症例検討会や論文の抄読会をしています。症例検討会では、研修医が実際に経験した症例をもとに、鑑別疾患を考え議論します。1つの症例でこれだけ多くのことが学べるのだなと実感する時間でした。また抄読会では論文の効率的な読み方(PICO法)を使って、多くの論文を要点を押さえて読むトレーニングをすることができ、そのおかげで1週間に数本程度の論文を読む習慣ができました。当院で研修を行った1年は私の医師人生の礎となると思います。みなさんもぜひ当院で研修してみてください。