キャダバートレーニングが開催されました-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

キャダバートレーニングが開催されました

シミュレータを用いた手技・手順の確認

シミュレータを用いた手技・手順の確認

令和5年1月30日に手術手技研修センターにて「研修医のためのキャダバートレーニング」が開催され、22名(研修医2年目10名、研修医1年目2名、院外研修医5名、および医学生5名)が参加し、腰椎穿刺、気管切開・胸腔穿刺を実践しました。

まずは手術手技研修センターの前室で、シミュレータを用いて手技のデモンストレーションおよび手順の確認が十分に行われました。その後、実際にご遺体を用いて、それぞれの班に分かれてトレーニングに励みました。

胸腔ドレーン留置実施中。 周りの参加者も真剣に見ています。

気管切開では、救急科佐藤格夫教授による系統解剖や手術器具などの説明をして頂いた後、代表の研修医が実践しました。参加者全員が体験・触れるよう、適宜解説をはさみながら進行していただきました。また、胸腔ドレナージでは研修医のみならず、救急科をローテーションしていた医学生を含め、全員が肋間の場所を変えながら実践しました。救急科の邑田悟先生も駆けつけて下さり、現場に即した内容も含めて、ご指導頂きました。

腰椎穿刺では、医学教育センターの永井勅久先生にご指導いただき全員が実践しました。各個人の癖や特性を見ながら、1人1人ご指導いただきました。

キャダバートレーニングとは実際にご遺体を用いた手技向上トレーニングです。献体されたご遺体、ご遺族への感謝の気持ちを忘れずに本研修を企画させていただいています。今回は指導にご協力いただいた先生方、ありがとうございました。参加者にとって貴重な経験となったのではないかと確信しており、今後の医師業務の糧にしていただけることを願っております。

【参加者のコメント】

真剣に腰椎穿刺をする参加者

・現場では1分1秒を争う手技や判断を求められることがあり、その気管切開や胸腔ドレーン留置などを実際にできて良かったです。今回の研修が将来の救命に繋がるようにしていきたいと思います。今回は貴重な機会とご指導を頂きありがとうございました。

・臨床ですぐに対応できるように準備しておく必要性は理解していながらも、稀な症例かつ研修医の立場であまり経験できない手技があります。その手技を体験させていただき、非常に有意義な時間を過ごすことができました。また同様な機会があれば是非参加させていただきたいです。

・シミュレータには再現できない感触などをご遺体で経験させていただき、貴重な経験をすることができました。非常に有意義な研修でした。本研修実施に当たり、本機会をいただいた皆様に感謝しながら、今後の業務に活かしたいです。

・今回は献体されたご遺体を通じて貴重な経験をさせて頂きました。実際の手技をした際の力の入れ方、強さ加減などの感覚を学ぶことができました。もう一度手技を確認し、実際目の前で行うことになった場合は自信をもって行えるように準備してきます。

・経験の少ない手技を実践できたため、とても貴重な機会となりました。さらに指導者の先生方にどのようなポイントを押さえながら手技を行うべきか教えてもらい、身をもって体験できたことは非常に有意義な体験でした。今後に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

pagetopへ