研修医の一次・二次救急研修報告「手関節外傷に対する縫合及びシーネ固定:連続2名を経験して」-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

研修医の一次・二次救急研修報告「手関節外傷に対する縫合及びシーネ固定:連続2名を経験して」

アイプログラム(愛媛大学医学部附属病院を中心とした研修プログラム)では、
救急研修の一環として、大学病院に隣接する愛媛医療センターで研修医が一次・二次救急の診療にも当たっております。
熊木天児センター長が指導医として同行することもあり、センター長から与えられたお題に応えるように、研修医の皆さんに経験談をレポートして頂きました。どの研修医も学びに繋がるしっかりとした研修を受けております。

昨日に引き続き第2弾!「ハンズオンセミナーでの経験が救急の現場でも活かされた」という経験です。
5日連続で投稿していきますので、ぜひご確認ください。

「手関節外傷に対する縫合及びシーネ固定:連続2名を経験して」(1年目研修医 B先生)
 手関節外傷の方の治療の助手を担当し、手指の伸展や屈曲で腱損傷の程度を確かめながら慎重に内部の縫合をすると教えていただきました。皮膚の縫合は実際に施術もさせてくださり、縫合後はフィードバックをいただきました。偶然にも続けてもう一人手関節外傷の方が来院され、学んだことを早急に実践する機会があり、縫合を担当しました。
 感染リスクを最小限にするために、単結紮にして埋没縫合にはしない、また縫合する場所と場所をある程度距離をあける、などご指導いただいた実践的な内容に注意しながら縫合しました。縫合後は二人のシーネ固定も担当しました。今年度より始まった総合臨床研修センターで開催されたハンズオンセミナーに参加していたのでスムーズに固定できました。
 縫合、シーネ固定どちらに関しても、一度教えていただいているといざその現場に居合わせたときより早くより適切な処置ができると感じました。将来出会う患者さんのためにも、これからも積極的にシミュレータ研修やハンズオンセミナー等に参加し、入念に準備しておきたいと思います。
 また、指導してくださった整形外科の先生が「シーネ固定は応急処置であり、患者さんは後日どこかの整形外科を受診することになる。だから、シーネ固定の出来は整形外科医にとって名刺みないなものだよ」と仰いました。とても印象的であり、基本を大切にされるその姿勢に感銘を受けました。

 

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