KKB 23:臨床推論 Case No. 59を開催!!-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

KKB 23:臨床推論 Case No. 59を開催!!

先日のKKB* 23の臨床推論は、発熱および頸部痛を訴える10歳代前半の男児でした。好発年齢ではないものの最終診断は川崎病でした。
学生を含む参加者全員で詳細な病歴聴取、身体診察を進めました。そして、Killer throat、急性咽頭炎、髄膜炎など、様々な鑑別診断が挙がる中、1年目研修医の見事な身体診察で一気に川崎病へシフトして行きました。とても臨場感があり、1例で10例以上の経験ができたと思います。
プレゼンターの2年目研修医K先生、お疲れ様でした!

【1年目研修医からのコメント】
限られた情報を元に参加者全員で意見を出し合っていくことで、自分だけでは思い付かなかった考えや知識に触れることが出来ました。
また、実際に診断するつもりで思考していくのでそれぞれの症例が印象に残り、個人で勉強するよりはるかに身になる感覚があります。どんな意見であっても、否定せず考えの1つとして認めてもらえる温かい空気があり、発言しやすい雰囲気であることも、参加者としてとてもありがたかったです。

途中から参加した研修医にもわかるようにセンター長が記載してくれているホワイトボード。終了後、気が付いたらこんなに隙間なくみっちりに…

【プレゼンターからのコメント】
今回のKKBでは、私が実際に経験した症例で臨床推論を行いました。
参加者全員で診察を進め、commonな疾患から緊急性の高い疾患、そして川崎病まで様々な疾患が鑑別に挙がりました。その中で優先順位を考えながら鑑別を絞り込み、リアリティのある臨床推論を行うことができました。受け身になって症例報告を聞くだけでは印象に残りづらいことも多いですが、KKBでは主体的に参加するため、印象に残りやすいように感じました。

* KKBとは「研修医による研修医のための勉強会」。2021年1月より継続して開催されています。研修医自身が、他の研修医と共有したいテーマでプレゼンテーションしてもらう勉強会です(https://www.m.ehime-u.ac.jp/hospital/kenshu/2021/01/post-1883/)。

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