スタッフ紹介

准教授 高田 康徳

Yasunori Takata, M.D., Ph.D.Associate Professor

医学博士
日本内科学会認定内科専門医、認定医、同指導医
日本糖尿病学会認定専門医、同指導医、評議員
日本糖尿病情報学会、評議員
日本循環器学会認定専門医
日本腎臓学会認定専門医
日本高血圧学会特別正会員 (FJSH)、専門医、同指導医
日本臨床検査医学会臨床検査管理医

 

略歴

平成 6年3月 愛媛大学医学部医学科卒業
平成 6年4月 愛媛大学医学部附属病院第二内科 医員
平成 7年4月 公立学校共済組合近畿中央病院 医員
平成 8年4月 国立療養所愛媛病院循環器内科 医員
平成 9年4月 愛媛大学大学院医学系研究科博士課程入学
平成13年3月 同博士課程終了
平成13年4月 愛媛大学医学部附属病院第二内科 医員
平成15年1月 アメリカ合衆国 University of California Los Angeles 医学部、
内分泌・糖尿病高血圧部門研究員
平成18年4月 愛媛大学医学部大学院分子遺伝制御内科学
(旧臨床検査医学・糖尿病内科)・助手
平成19年4月 同 特任講師
平成29年6月 同 准教授
令和元年4月 愛媛大学 高精密医療・トランスレーショナル研究ユニット ユニット長(併任)

受賞/研究助成

平成12年7月 第8回日本心臓財団「高血圧と血管代謝」研究助成優秀賞
平成14年4月 第15回日本心臓財団バイエル薬品海外留学助成
平成14年6月 19th Scientific Meeting of the International Society of Hypertension Young Investigator Travel award
平成14年7月 第10回日本心臓財団「高血圧と血管代謝」研究助成優秀賞
平成17年12月 Keystone Symposia Scholarship
平成18年4月 第2回日本心臓財団・ノバルティス循環器分子細胞研究助成
平成19年9月 第5回日本心臓財団「動脈硬化 Update」研究助成優秀賞
平成19年11月 武田科学振興財団報彰基金研究奨励
平成19年12月 第5回花王健康科学研究助成
平成19年12月 第1回日本糖尿病財団 Diabetes Masters Conference研究助成
令和元年度 愛媛大学大学院医学系研究科 ベストティーチャー賞

所属学会

日本内科学会、日本糖尿病学会、日本糖尿病情報学会、日本循環器病学会、日本腎臓学会、日本高血圧学会、日本肥満学会、日本臨床検査医学会
American Heart Association,American Diabetes Association

研究内容

<主な研究内容>
1,マルチオミックス解析とコホート研究の統合による新規バイオマーカーの探索 (東温ゲノムスタディ)
2,超高感度ELISA法を用いた新たな臨床検査方法の開発
3,糖尿病患者の腎機能低下の新規バイオマーカーの探索
4,糖尿病患者の心機能低下の新規バイオマーカーの探索
5,HDL分画およびsmall dense LDLを考慮した脂質管理方法の確立、及び心血管病発症ハイリスク者の新規スクリーニング方法の確立
6,一般住民における心血管病・CKD発症ハイリスク者の新規スクリーニング方法の確立
7,ICT (携帯端末)を用いた生活習慣病の在宅療養支援システムの確立
8,ICTを用いた、院内血糖監視・POCT機器精度管理システムの構築

<研究歴>
研究面では、2型糖尿病、動脈硬化の成因について、遺伝子転写レベルでの解析を中心に業績をあげてきた。特に、現在、そのリガンドが糖尿病治療薬 (インスリン抵抗性改善薬)として臨床で用いられている核内レセプター peroxisome proliferator-activated receptor (PPAR)と動脈硬化及び血管炎症に関する研究では、筆頭著者として論文がJ Biol Chem, Circ Res などの国際誌に掲載され、Circ Resでは、PPARの抗炎症作用のメカニズムに関する新知見としての巻頭言で紹介された。また、これらの研究成果により日本心臓財団研究助成や、日本心臓財団海外留学助成を獲得し、当時、同分野で先端を行くUCLA医学部、内分泌・糖尿病高血圧部門への留学のきっかけとなった。

留学中から帰国後2008年まで、世界に先駆けて、インスリン抵抗性関連遺伝子PPAR deltaとそのリガンドの解析を行い、筆頭著者として論文がProc Natl Acad Sci USAに掲載され、Keystone Symposia Scholarshipならびに日本心臓財団分子細胞研究助成を受賞した。また、留学中から動脈硬化巣のプラークの安定化に必須のコレステロール逆転送系のkey molecule であるABCA1トランスポーターの遺伝子発現調節についての研究を行い、論文がCirc Res に掲載され、日本心臓財団「動脈硬化Update」研究助成優秀賞、武田科学振興財団報彰基金を獲得した。

2012年からは、一般住民を対象としたゲノム疫学研究である東温ゲノムスタディーの運営に携わっている。SNPなどの遺伝子解析や、末梢血血球サンプルのmicro RNA array、RNA seq、qRTPCRなど分子生物学的手法と質量分析、前向きの疫学データを統合した手法を用いて、糖尿病やその合併症、心血管病の原因解明や新規バイオマーカーの探索を行っている。これらの手法を統合することにより、真の予防医学としてのプレシジョンメディスンの確立を目指している。令和元年度からは愛媛大学高精密医療・トランスレーショナル研究ユニットのユニット長としてこれらの研究を総括している。

また、臨床検査医学の立場から、我々が研究開発中の超高感度ELISA法を用いて、高感度GAD抗体、IA-2抗体測定系の開発、一般住民において糖尿病や心血管病、CKD、歯周病、認知症のハイリスク者を在宅採取サンプルを用いて早期にスクリーニングするための新たな検査方法の確立についての研究を行っている。この間、科研を2011年から現在まで、また日本糖尿病財団等の研究助成を獲得している。

TOP