診療案内

糖尿病について

糖尿病とその予備軍

糖尿病患者数は急増しています。平成28年度の厚労省の調査では、糖尿病とその予備軍の合計は、約2,000万人と推定され、
40才~74才の約3人に1人が糖尿病と予備軍と推定されます。
予備軍であっても、動脈硬化のリスクはあまり糖尿病と変わりません。最近、糖尿病は、予備軍あるいは軽症の時から、生活習慣の改善や、適切な治療をしていく必要があると言われています。進行してからでは、動脈硬化の発症を予防できない可能性があるからです。したがって、糖尿病やその予備軍、メタボリックシンドロームなどを指摘された場合には、早く医療機関を受診し相談することが大切です。

2型糖尿病

2型糖尿病は、日本人の糖尿病の95%を占める代表的な生活習慣病です。そして、高血圧、肥満、脂質異常症をよく伴います。これらは、すべて動脈硬化を悪化させるため、血糖管理と同時に、血圧、体重、悪玉コレステロール (LDL)、善玉コレステロール (HDL)、中性脂肪を正常化する必要があります。当科では、糖尿病を糖代謝異常だけでなく血管病としてもとらえ、血糖のコントロールはもちろんのこと、血圧、脂質等を包括的に治療し、他科との連携により、合併症の早期発見・治療に努めています。
また、通常の入院の他、患者さんのそれぞれの病態や合併症に応じて最適な食事、運動、薬物療法の指導、あるいは新規インスリン導入のための短期入院プログラムを用意しています。

1型糖尿病

1型糖尿病は、インスリン分泌が非常に低下しているため、1日4-5回のインスリン注射と血糖自己測定による強化インスリン療法が必要です。特に厳格なコントロールが必要な妊娠時などでは、インスリンを持続注入するポンプを用いることもあります。当科では、血糖コントロールの改善のために、24時間にわたり注入量のプログラム調節が可能なポンプを使用しています。

TOP