野元先生雑感

2016年07月22日

大暑(たいしょ)継続は力なり 7月22日

7月22日 大暑
大暑は夏の暑さが本格的になるという意味である。20日に気象庁が梅雨明けを宣言したが、気温が30度を超え熱中症が増加している。

 

継続は力なり

皆さんは「継続は力なり」という、ことわざを聞いたことがあるだろう。これは 何事も続けることが成果を収めることにつながることを意味している。同様のことわざに、「石の上にも三年」がある。また、少しニュアンスを変えたものには、「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない」というものもある。皆さんが何かを始めると、評価してもらえるとともに、困難も感じると思う。評価されないと継続を迷うことがあるかもしれない。しかし、社会にとって、あるいは、日本にとって、もっと身近に愛媛県の将来にとって必要と確信できることであれば、ぜひ、続けてほしい。

私はこの継続を5年単位と考えている。皆さんが、ある分野に取り組んで、5年続けると県内やグループ内では先生の活動は知られるようになる。10年継続すると日本国内で評価される。15年継続すると、海外の学会でも時には声のかかることもある。「継続は力なり」である。先生方がテーマを持って始めると、そのことに関係する論文や症例があると、近くの先輩が声をかけてくれるようになる。学会で発表していると、同じ分野の先生が声をかけてくれる。最初は先生が手掛けるテーマに、時には違和感を持っていた先輩がいるかもしれない。しかし、ある程度、評価されると、もう、反対する先輩や同僚はいなくなる。取り組むテーマは一つである必要はなく、複数の課題を同時に取り組んでも構わない。継続することが大事で、皆さんがある疾患について詳しくなると、周りの人は先生に聞いてくると思う。また、先生が取り組んでいるテーマの患者さんがおられたら、紹介してくれる。

自分の課題を見つけて、長年に渡って取り組み、継続しよう。


IMG_6170  からくに