野元先生雑感

2016年07月12日

小暑(しょうしょ)学会への参加 7月7日

7月7日 小暑
7月になって、雨が上がるとともに急に暑くなった。7月7日は小暑で本格的な夏を迎える前の節を意味するが、気温は30度を超え真夏の一日となった。

 

学会への参加

皆さんは主治医として患者さんを受け持ち、担当した患者さんを学会で発表することが多くなってきたと思う。学会や研究会は症例や研究、調査の結果を発表して、お互いに勉強することを目的としている。医療の技術の取得には経験が重要だが、自分自身やグループ、診療科内の経験だけでは十分でない。多くの病院や研究機関の発表を聴くと、新しいものは勉強させてもらえる。同様の内容であれば、比較して自分たちの立ち位置やレベルを知ることができる。

このほかに、もう一つの目的、あるいは利用の仕方がある。例えば、病院では入院患者を多くして入院の日数を短くしてほしいといわれていると思う。どうしたらよいかを診療科で、あるいは病棟で相談していると思うが、学会は他の病院での状況を尋ねる絶好の機会である。最初は知っている先生は多くないので、たまたま隣に座った先生に自己紹介してみるのもよいだろう。また症例の発表の仕方や調べ方、自分が担当した珍しい疾患についての発表があったら治療のコツを聞くことができる。講演会では他の先生の参考になる内容であれば手を上げて質問すると、皆の勉強にもなる。時間等の制限もあるので、そうでないときには講演の後で質問に行くとよい。若いうちほど、質問は歓迎されるので学会や会議の機会を上手に使ってほしい。

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