野元先生雑感

2017年08月09日

立秋(りっしゅう)運動と健康 8月7日

8月7日 立秋 りっしゅう

台風5号は迷走と停滞を繰り返し、四国の南岸を通って関西から北陸へ抜けた。被害のあった地域には申し分けないのだが、松山や今治、新居浜ではダムの水が増えて、恵みの雨となった。

 

運動と健康

この週末は、尾瀬ヶ原を歩いてきた。「夏が来ると思いだす。はるかな尾瀬 とおい空」の歌詞でもよく知られ、私とっては学生時代にボランティにかかわった思い出の地でもある。鳩待峠から入って山ノ鼻を通り、尾瀬ヶ原に入る。登山口からはいると1時間の下山で始まる地形となっている。登山の準備をして歩き始めると、下山で始まるので少し拍子抜けするが体は軽く楽しい。歩道がよく整備され自然保護も行き届いている。後ろに至仏山、前に燧ヶ岳を見て歩くと、華やかなコオニユリとともに、咲遅れたニッコウキスゲが所々に姿を見せる。湿原に浮かぶヒツジグサも楽しい。360度の全周囲が湿原で、歩くと次第に頭は軽くなり気分も快適になっていく。登山というよりも、少し距離のある散歩に近く、背中に子供を背負った夫婦や幼稚園、小学生も多く、登山者を見ているだけでも楽しい。最近は熊が出ることもあり、用心の鈴や鐘も増えている。帰松は台風情報の天気図をはらはらしながら見ていたが、順調に帰り着いた。

診療時には患者さんに「毎日、運動しましょう」と呼びかけている。これは業務上の役割でもあり、医療上の指導料や管理料の算定内容となっている。いつもは必ずしも運動できていないが、体を動かすと確かに健康に良いことを実感する。業務の中であってもエレベーターを使わずに階段を使い、運動を増やすことでも健康度の上がることが比較試験や疫学調査で確認されている。

患者さんに自信を持って「運動は健康維持に重要です」といえるように、いつも意識して体を動かし、運動の効果を実感しよう。