地域に生き、地域で働く医師を、地域を舞台に育てる

臨床研修プログラム Ver1.0

西予市立野村病院 地域医療センター

(1) プログラムの名称

2006年度版西予市立野村病院地域医療研修プログラム

(2) はじめに

愛媛県西南部の山間地域に位置し農林業を主産業とする人口10,383人(2006年10月現在)うち65歳以上は35.7%の町である。その地域中核病院である当院(120床)には内科、外科・整形外科・眼科・小児科・耳鼻科・皮膚科・心療内科・放射線科があり、地域における総合診療的役割を担っています。

さらに当院はリハビリテーションにも力を入れ、訪問診療・訪問看護サービス等の在宅医療も積極的に行っています。

同敷地内には在宅介護支援センター及び介護老人保健施設も併設し、町内には特別養護老人ホームも有しており、地域医療・保健研修には最適な地域と考えられます。

(3) 対象

初期あるいは後期研修プログラム研修医

(4) 修了年限

1ヶ月から2年

(5) 研修のゴール

当プログラムを修了した医師は、地域住民と患者のニーズに的確に応え、合理的で温かな信頼される保健医療サービスを自ら提供できるようになり、医療、保健、福祉までを含めた幅広い分野の人々と協働できる。

(6) 研修目標

  1. 地域の人口統計と地勢の概要を説明する
  2. 病院組織と目的を説明する
  3. チーム医療に適した態度を示す
  4. 介護保険の概要を述べ、医療保険と関連づける
  5. 在宅サービスに参加し、経験を具体的に述べる
  6. 介護施設の活動に参加し、経験を具体的に述べる
  7. 健康増進活動に参加し、参加者と交流する
  8. 内科診療に参加する
  9. 外科診療に参加する
  10. 整形外科診療に参加する
  11. 住民との意見交換に参加し、自分の意見を述べる
  12. 健診業務に参加する
  13. 予防活動に参加する
  14. 電子カルテ操作に習熟する(病院・城川町国保土居診療所)

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(7) 資源

指導者

医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、ケアマネージャ、臨床放射線技師臨床検査技師、理学療法士、事務職員等

(8) 研修スケジュール

研修場所

病院、介護老人保健施設 つくし苑、介護老人福祉施設 法正園・寿楽園、つくし苑デイケアセンター、法正園デイサービスセンター、保健センター出張診療所、その他

学習方法

研修では、以下に定めた項目の習得を目指します。

週間日程表(PDF書類/83KB)

1. 町内案内 16. 内科外来診療実習
2. 内科ミニレクチャー 17. 健康教室参加
3. 外科ミニレクチャー 18. 外科診療参加
4. 運営委員会に参加 19. 整形外科診療参加
5. ケース検討会参加 20. 画像診断
6. 訪問看護・リハビリ同行 21. 乳幼児健診
7. 訪問診療同行 22. 予防注射
8. 訪問医療実習(単独訪問) 23. 回診参加
9. 老健体験 24. 病院理学療法
10. 特老体験 25. 夜間健康教室参加
11. 出張診療所実習 26. 電子カルテ実習
12. デイサービス実習 27. 検査実習
13. デイケア実習 28. 勉強会
14. 健康増進活動参加 29. 発表会
15. 内科外来参加(予診)

【特記事項】

  • 介護保険主治医意見書を随時作成する。
  • 訪問看護指示書を作成すること
  • 訪問リハビリ指示書を作成すること
  • 新入院患者を担当し、スタッフミーティングを開催すること
  • 介護者の会に参加
  • 地域自助グループ参加
  • DM・NST勉強会
  • 健康教室 (毎週木曜日 午後2:30~)
  • 夜間健康教室 (毎月第1月曜日 午後6:30~)

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(9) 評価と修了認定

  1. 知識・技能・態度の臨床研修目標に対する達成度を測定するため、面接、口頭試問、筆記試験、小論文(エッセイ)、OSCE、評価者による主観的評価、自己評価ポートフォリオやEPOCによる評価を行う。
  2. 研修期間の評価資料を基に、臨床研修管理委員会は総合評価を行い、臨床研修修了を判定する。修了判定された者には、修了の認定を行う。
  3. 目標達成が不十分である場合は、修了を認定しない。

(10) このプログラムの特徴

山間地域における救急を含む一次、二次医療を担当する一般病院であり、紹介に片寄ることなく、初診を含め広く外来受診、入院を受け入れている。救急を含むcommon diseaseやcommon problemを十分に経験する機会を保障している。

  1. 器別専門病棟でなく混合病棟での研修である。
  2. 指導医も臓器別専門医として指導をするのでなく、総合医として各科研修期間を一貫して指導にあたる。患者様の諸問題から出発して学習をすすめる問題指向型学習Problem-based Learningを行ないやすい環境を保障している。
  3. 研修医自身のプログラム実践への関与が可能。
  4. 地域医療、プライマリヘルスケア
  5. 当院は地域医療を担ってきた歴史をもち、往診活動、保健予防活動などを展開してきた。病棟医療だけでなく様々なフィールドにおける研修が可能であり、地域の保健医療福祉サービスの理解など、プライマリヘルスケアの視点を身につけるのに適した環境を保障している。
  6. チーム医療
  7. 医師カンファレンスだけでなく各種コメディカルスタッフの参加するケースカンファレンスを定期的に行なっており、各種スタッフと協力して医療を行う姿勢を身に付けるのに適した環境を保障している。
  8. 学習環境の保証、教育法の工夫
  9. 研修医が文献や各種二次資料の検索を行なえるコンピューターを配備し、問題解決のための自己学習やEBMを実践できる環境を保障している。
  10. より効果的な教育方法の開発にとりくみ、法則化、マニュアル化し研修に取り入れている。
  11. スケジュールのフレキシビリティ
  12. 必修プログラム以外は研修医の希望を重視しスケジュールを組み立てていく。可能な限り自由でオーダーメードな研修スケジュールを保障している。
  13. 安全な研修
  14. 研修内容は研修医の到達度に応じてステップアップしていくシステムをとっており、患者様にとって安全で、かつ研修医も安心して研修が受けられる環境を保障している
  15. 精神的、身体的に健康で、経済的にも余裕をもって研修に専念できるように、適切な休暇、給料を保証している。
  16. 指導医の各種研修への参加保障など指導医養成Faculty Developmentを重視している。指導医が研修指導にあたる時間を確保するとともに、屋根瓦方式による指導体制をとることで研修医が十分な指導を受けられる環境を保障している。
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