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愛媛県立中央病院 消化器内科の北畑翔吾先生と愛媛大学総合健康センターの古川慎哉教授が共同で投稿していた,潰瘍性大腸炎とレストレスレッグス症候群の関連についての論文がJournal of sleep research (IF 3.981) にアクセプトされました.
 

お知らせ

北畑先生からのコメントです.

レストレスレッグス症候群 (Restless legs syndrome; RLS) は安静時に出現する下肢を主とする感覚運動障害です.2次性RLSは炎症をきたす疾患により惹起されますが,過去の報告において潰瘍性大腸炎 (Ulcerative colitis; UC) におけるRLSの有病率の報告には一貫性がありませんでした。また難病に指定されている潰瘍性大腸炎は,近年,臨床症状の改善だけでなく,大腸粘膜の治癒が治療目標となっています.そのためUCにおけるRLSの有病率を調べる上でもUCの疾患活動性を考慮する必要がありますが,これまでに粘膜治癒とRLSの関連についての報告はありませんでした.

そこで2015年から2019年の間に愛媛大学および愛媛県内の関連病院を受診したUC患者(N=387)を対象に粘膜治癒とRLSの関連について解析を行いました.

RLSの有病率は国際RLS研究グループの質問票を用いて評価し,UC患者におけるRLSの有病率は4.7%でした.UC患者の臨床的寛解は58.4%でした.Mayo endoscopic subscore (0,1,2,3) はそれぞれ25.9%,37.2%,29.6%,7.3%であり,患者の63.1%が粘膜治癒の状態でした.調整前のオッズでは臨床的寛解のみRLSの有病率と有意に関連していましたが,交絡因子を調整したところ,臨床的寛解 (adjusted OR 0.23、95%CI 0.05-0.93) および粘膜治癒 (adjusted OR 0.23、95%CI 0.05-0.90) はRLSの有病率との間に負の関連性がありました.潰瘍性大腸炎患者の疾患活動性がRLSの有病率は負の関連性があったことから,潰瘍大腸炎への治療がRLSへ予防的に働く可能性を明らかにした初めての研究となりました.

本研究はIBD診療に携わる愛媛大学および県内関連病院の先生方や愛媛大学総合健康センタースタッフのご協力によって行うことができました.深い感謝を申し上げます.

 
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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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