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総合健康センターの古川先生が潰瘍性大腸炎において適切な排便回数は男性機能に予防的に働く可能性があることを原著論文としてまとめてInternational Journal of Impotence Researchにアクセプトされました。

以下、古川先生からのコメント、論文の要旨です。

潰瘍性大腸炎は、動脈硬化疾患、勃起障害、便秘の有病率がいずれも高いことが報告されています。
骨盤内の臓器間クロストークの存在が指摘されており、便秘や下痢をしている状態では男性機能が低下しているのではないかと考えました。

愛媛大学潰瘍性大腸炎研究のデータを用いて、1日1回より多い、1日1回、1日1回未満に分けた排便回数、便秘と勃起障害との関連性を解析しました。

サンプルサイズの問題もあり、便秘のほうが勃起障害の頻度が高いものの、有意差はありませんでした。一方で、排便回数別では1日1回がもっとも勃起障害が少なく、排便回数が少なくても、多くても勃起障害が多く、排便回数とはU字の関連性を確認しました。

一般住民を対象とした疫学研究においては、適切な排便回数(1日1回)群では動脈硬化疾患が少ないと報告されており、勃起障害は動脈硬化疾患との関連性が指摘されており、本研究成果も矛盾しないと考えております。

背景にあるメカニズムは十分解明されておらず、同様な研究での確認や基礎的研究が必要と思われます。

https://www.nature.com/articles/s41443-024-00884-9?fbclid=IwAR1ToKUgm0YMwd9IL-eqcGwNrMx20yipMb_h2pbmOgAap4qCrb5jT3J2dLE

5月 講演会・研究会案内

〇第2回 カログラ錠WEBシンポジウム 
日時:5月14日(火) 19:00~20:15
オンライン形式(Zoom)

参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
 特別講演 
筑波大学医学医療系 消化器内科 
教授 土屋 輝一郎 先生

240514_第2回カログラ錠WEBシンポジウム案内状

愛媛大学医学部附属病院光学医療診療部の山本安則先生と総合健康センターの古川先生が中心にまとめ、愛媛大学第2内科および第3内科のメンバーで作成した愛媛大学学生健診のコホートを用いてアレルギー疾患と機能性胃腸障害との関連性を解析した論文がJournal of Neurogastroenterology and Motilityにオンラインとなりました。

アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、薬物アレルギーなど)がさまざまな疾患リスクとなっていることが報告されています。過去にいくつかの研究において、アレルギー疾患があると機能性胃腸障害が多いことが示されていましたが、日本人若年層でも同様な結果を得ることができました。今回の論文では薬物アレルギーがあると、機能性胃腸障害が多いことを初めて示し、加えて世界で初めてアレルギー疾患数が多いほど、機能性ディスペプシアおよび過敏性腸症候群、オーバーラップとも有病率が高くなることを明らかにしました。

https://www.jnmjournal.org/journal/view.html?doi=10.5056/jnm23015

おーべんの壺内先生からコメントをいただきました。

福本先生は北播磨総合医療センターで初期研修を終了後に当院に専攻医として赴任されました。
出身は東京都。幼少期から高校までを渋谷で過ごされた都会っ子です。
見た目は大人しいまさに『お嬢様』という感じですが実は幼少期は新体操、中学校はバドミントン、大学では弓道を究められ体を動かすことが大好きとの事です。
研修を始めたときは寡黙な喋らない人と思っていましたが慣れたら意外に話好きです。
仕事ぶりはとにかく真面目に努力するタイプと思います。
当初は真面目なだけに内視鏡の挿入や救急対応の仕方等に悩まれていましたがそこは持ち前の黙々と努力し続ける力を発揮し、内視鏡のバックにつく度に「あれ?いつの間にこんなに上手くなった?」と思わされ、現在は下部内視鏡もERCPもそつなくこなすようになりました。救急対応も初期対応から緊急処置まで一通りこなせるようになり1年間で大きく成長しています。これからも大いに成長することを期待しております。頑張って下さい。

左から平岡先生、日浅教授、福本先生、村上先生、黒田先生、徳本先生

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オーベンの須賀先生からコメントをいただきました。

村上大晟先生、入局おめでとうございます。記憶が定かではありませんが、県立中央病院で研修医(専攻医?)の時に僕が指導医だった気がします。研修医の頃から消化器内科になると決めており、真面目に積極的に研修をされていました。先輩のいう事には逆らわず、つらい仕事も嫌な顔せず引き受ける、今時めずらしい古き良き漢です。
自治医大出身で、地域医療に従事しながら、毎週遠方から内視鏡の研修のため県病院へ何時間もかけ通われていました。その中で技術を身につけるのは大変だったと思います。
自治医大の義務年限を挟んだこともあり、入局のタイミングが難しく迷っておられましたが、この度入局を決心してくれました。これからの愛媛の医療を担う漢だとおもいます。頑張ってください。

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8年間に渡り、愛媛大学の胆膵グループを支えてくれた今村良樹先生が今月で愛媛大学を退職され、新天地の松山市民病院に移動されます。

今村良樹先生
人柄がよく、内視鏡処置も上手なのでどの病院にいっても活躍され、頼りにされると思います。そのせいで負担が増えることもあると思いますが、自分のペースで無理しないようにしてください。
長い間、胆膵グループを支えてくれてありがとうございました。

送別の品を受け取る今村先生(左)

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4月 講演会・研究会案内

〇若手IBD network Meeting in Ehime 
日時:4月2日(火) 19:00~20:00
オンラインMeeting形式(Zoom)

各医療機関会議室で視聴できます。
参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
 特別講演 
大阪医科薬科大学病院
第二内科専門教授 
中村 志郎 先生

〇がん診療トータルケアセミナー 
日時:4月24日(水) 19:00~20:35
ハイブリッド形式(Zoom)

会場:四国ろうきんビル3階 会議室
Zoom視聴ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
 講演1 
金沢大学医薬保健研究域医学系 消化器内科学 
教授 山下 太郎 先生

 講演2 
社会医療法人石川記念会HITO病院 緩和ケア内科
部長 大阪 巌 先生

〇膵がんセミナーin松山 
日時:4月26日(金) 19:00~20:30
現地開催

会場:ホテルマイステイズ松山 2F エテルノ
※当日会場にて情報交換の場をご用意しております。
 講演① 
四国がんセンター 消化器内科 
日野 佳織 先生

 講演② 
倉敷中央病院 消化器内科 部長
森脇 俊和 先生

202402若手IBD Network Meeting in Ehime案内状
20240424_がん診療トータルケアセミナー
0426 案内状

左から和泉 翔太先生、渡邉 拓郎先生、井上 理香子先生、日浅 陽一教授、西川 直輝先生、岡本 全史先生

5人の先生方はそれぞれの専門分野を活かして、
今後も愛媛の医療を支えてくださると思います。
愛媛大学医学部附属病院での勤務お疲れ様でした。

寂しくなりますが、新天地でのご活躍を祈念いたします。

お菓子美味しかったです。

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済生会今治病院の八木先生と総合健康センターの古川先生がまとめた論文がアクセプトとなりました。

以下古川先生からのコメントです。

アレルギー疾患は小児では便秘のリスクとされており、様々な報告がされています。一方で、成人ではアレルギー疾患と便秘の関連性に一貫性はありません。

潰瘍性大腸炎においては、便秘の頻度が非常に高いことが知られており、過去の報告では3分の1から半分程度の患者が便秘を有しているとも報告されています。そこで、アレルギー疾患が便秘の有病率を高めているのではないかと考えて愛媛潰瘍性大腸炎研究のデータを用いて解析いたしました。

今回の研究では、アトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギー、薬物アレルギー等の関連を見ましたが、便秘との関連性はありませんでした。また、アレルギー疾患の数との関連も見ましたが、同様には有意な差はありませんでした。

論文化するのには、かなり苦労しましたが、Cureusで論文化することができました。本年からはインパクトファクター1.4が付いております。

日浅教授、アグライア賞の受賞おめでとうございます(管理人)。

日浅教授からコメントをいただきました。

この度、日本病態栄養学会の学会賞である、アグライア賞を受賞する栄誉を授かりました。
私の受賞タイトルは、「肝疾患における栄養代謝と発癌および癌進展への影響」になります。
受賞セレモニーの後の受賞講演では、アメリカ留学時代からライフワークとして研究しているProtein kinase R (PKR)の肝細胞癌進展作用と、その機序に糖代謝が大きく関わっているという事実、さらにPKR関連蛋白であるPERKと肝細胞癌との関わり、そして、最近急増している非アルコール性脂肪肝炎におけるパルミチン酸の腸管からの吸収増加とそれに伴う肝炎症、肝線維化の進展作用、また肝硬変におけるパルミチン酸の門脈からの直接的な肝流入量の増加による肝硬変の病態進展など、栄養と肝線維化、肝癌の発癌、癌進展に絡む様々な当科の研究成果を紹介させていただきました。
当科がアグライア賞を受賞するのは2015年度に恩地森一先生が受賞されてから2度目になります。このような受賞の機会をいただく研究成果を得たことに貢献していただいた、渡辺崇夫先生、徳本良雄先生、行本敦先生をはじめとする研究グループの先生方、そして共同研究していただいている愛媛大学分子病態医学 今村健志教授、さらに腸管吸収の研究に貢献していただいた山本安則先生、宇都宮大貴先生、花山雅一先生をはじめとする研究グループの先生方にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。また、PKRの研究は肝細胞癌以外の癌や、免疫細胞とのネットワークの研究にも拡がっており、多数のエビデンスの構築に関わってくれている指導医、大学院の先生方にも心より御礼を申し上げます。
受賞講演で申し上げましたが、癌の制御には、栄養アセスメントに基づく適切な栄養介入と栄養療法は必要不可欠であり、今後ともさらにこの領域でエビデンスの創出が必要です。現在、日本病態栄養学会と日本肝臓学会日本栄養士会の共同認定として、立ち上げている「肝疾患病態栄養専門管理栄養士」制度を含めて、治療としての栄養療法が、肝疾患診療の一つの道筋になるべく、今回の受賞を励みに、さらに励みたいと存じます。
今後とも引き続き、研究の発展にご支援とご協力を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

 
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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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