愛媛県立中央病院 消化器病センターに消化器内科医として勤務されている、植木秀太郎先生が当科に入局されました。現在31歳でこれからますます消化器内科医として修練していきたいと抱負を語っていただきました。
(日浅先生と植木先生)
現在は胆膵疾患に興味を持ち、消化器内科部長である宮田英樹先生の熱心な指導の下、消化器内視鏡の技術を磨いておられます。
これからも医学に関するいろいろなことを吸収して成長して欲しいと思います。お父様は愛媛県内子町の植木内科医院院長をされています。今後の植木先生の活躍に期待しています。
第54回愛媛大学ヘルスアカデミー/日本内分泌学会四国支部市民公開講座は,「生活習慣病と内分泌の病気」のテーマで,平成29年7月23日(日) 13時から,いよてつ高島屋9階「ローズホール」で,愛媛大学 地域生活習慣病・内分泌学講座の松浦文三教授の世話人のもとで,開催されました。猛暑の中でしたが,約200名の参加を得て,5題の講演とともに,多数のQ & Aで,盛会裏に終了しました。市民の皆様の生活習慣病,内分泌の病気に対する関心の高さが感じられました。
第1部の講演の部では,まず,愛媛大学 地域生活習慣病・内分泌学の山本晋先生から,国民の10人に1人いると推定されている「甲状腺の病気」について,特に甲状腺の機能異常症と腫瘍について講演していただいた。市立宇和島病院 糖尿病・内分泌内科の宮内省蔵先生からは,「高血圧と内分泌(副腎)の病気」について,高血圧の約5-10%を占める原発性アルドステロン症を中心に,宇和島地区での病診連携による取り組みを含めて講演していただいた。愛媛大学 消化器・内分泌・代謝内科学の三宅映己先生からは,「生活習慣病と肝臓の病気」について,非アルコール性脂肪性肝疾患は生活習慣病の一つであり,肥満や糖尿病に合併していること,非アルコール性脂肪性肝疾患の10-20%は肝硬変や肝臓癌に進行すること,そのため定期的に肝臓の検査(血液検査や画像検査)が必要であること,を講演していただいた。愛媛大学 栄養部の利光久美子先生からは,「生活習慣病の食事」について,基本的には適切なカロリーをバランスよく摂取することであり,高血圧では塩分制限を加える,糖尿病であれば急激に血糖上昇を来すような菓子類や間食を制限する,慢性腎臓病(CKD)ではタンパク質の量を調整する,などを講演していただいた。愛媛大学の松浦文三先生からは,「肥満の治療-内科治療から外科治療まで」について,食事・運動療法での減量が基本で,これらにより30kgの体重減量は可能であること,しかし合併症などで減量を急ぐ場合は外科治療も選択肢であること,外科治療後も食事・運動療法は必須であること,などを講演していただいた。
第2部のQ & Aコーナーでは,会場からの多くの質問に対して,講演された先生方に答えていただいた。「甲状腺」については,1) バセドウ病と橋本病は全く別の病気か,それとも移行しうるのか,2) バセドウ病の薬は何十年も飲み続けてもよいものか,3) 海藻を積極的に摂取した方が良い場合と控えた方が良い場合について,4) 甲状腺の良性腫瘍はどのくらいの間隔で検査をした方が良いのか,などについて山本先生,宮内先生に答えていただいた。「副腎」については,1) 高血圧の場合,一度は詳しい内分泌の検査が必要か,2) かかりつけ医で内分泌の検査はできるか,3) 副腎皮質ステロイド剤のからだへの影響,などについて宮内先生に答えていただいた。「肝臓」については,1) 非アルコール性の単純性脂肪肝とNASHの自覚症状の違いや血液検査値の違い,2) 糖尿病の場合,どのくらいの間隔で肝臓の検査をした方が良いか,3) 糖尿病とがんの関連,などについて三宅先生に答えていただいた。「食事」については,1) 少量でも満腹感があり,減塩でもおいしい食事となる調理の工夫のコツ,2) 痛風の食事,などについて利光先生に答えていただいた。「肥満の治療」については,1) 肥満外科治療は,愛媛県,また四国4県では愛媛大学病院のみ実施していること,2) 6か月以上内科治療に抵抗する場合に外科治療の適応になること,などについて松浦先生に答えていただいた。
今後も機会をつくって,内分泌の市民講座を企画したいと思います。
平成29年7月8日(土)に第35回黄蘭会が開催されました。
15時から黄蘭会会長 堀池先生の開会の挨拶で始まりました。
日浅先生より、教授講話
今年の教授講話は、2013年4月に日浅教授が就任されてからの第3内科と、これからの第3内科のあり方等についてお話しいただきました。
第36回黄蘭会 懇親会が19時から開催されました。
今年も多くの同門の先生方と懇親を深めることができました。
今年の太田康幸賞は八木専先生が受賞されました。受賞演題は、「Carbonic Anhydrate I Epitope Peptide Improves Inflammation in a Murine Model of Inflammatory Bowel Disease.」でした。
今年の恩地森一賞は仁科智裕先生が受賞されました。受賞演題は、「Randomized phase II study of second-line chemotherapy with the best available 5-fluorouracil regimen versus weekly administration of paclitaxel in far advanced gastric cancer with severe peritoneal metastases refractory to 5-fluorouracil-containing regimens (JCOG0407).」でした。
臨床研究賞は大野芳敬先生が受賞されました。受賞演題は、「Early pancreatic volume reduction on CT predicts relapse in patients with type 1 autoimmune pancreatitis treated with steroids.」でした。
症例報告賞は三宅映己先生が受賞されました。受賞演題は、「Hyperthyroidism Improves the Pathological Condition of Nonalcoholic Steatohepatitis: A Case of Nonalcoholic Steatohepatitis with Graves’ Disease.」でした。
新入会の先生方からもご挨拶頂きました。
新入会の先生方の今後のご活躍を期待しております。