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お知らせ
 

10月2016

日本潰瘍性大腸炎研究の進捗状況について
発症にかかわる環境要因と遺伝要因の解明をめざした
日本潰瘍性大腸炎研究(症例対照研究)が進行中です。
現在、症例群の同意取得例が160例を超えて、日本人を対象とした
潰瘍性大腸炎に関する症例対象研究では過去最大のものとなりそうです。
登録症例数の半数近くを四国の先生によって登録されており
これも関連病院の多くの先生に加えて
愛媛県内および四国の消化器内科の先生方のご尽力の賜物です。
本研究によって潰瘍性大腸炎の発症にかかわる要因の同定に向けて
引き続き、1例でも多くの症例を登録をいただきますよう
よろしくお願いいたします。
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10月8日に日本超音波医学会第26回四国地方会と第15回講習会(会長:廣岡昌史)を開催しました。56題の非常に多くの演題を応募いただきました。

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参加者も223名で朝早くから活発な討論が各会場で繰り広げられました。

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特別講演では日本超音波医学会理事長の工藤正俊教授から「肝胆膵領域の超音波診療:最近の動向」というテーマで最先端の話題を提供いただきました。

 

ランチョンセミナーでは循環器・呼吸器・腎高血圧内科学教室の檜垣實男教授に座長の労をとっていただき、東京大学検査部・循環器内科学の大門雅夫先生より「心臓弁膜症治療に心エコー図を活かす」というタイトルで講演をいただきました。

 

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今回の目玉、ハンズオンセミナーは腹部超音波診療の権威でいらっしゃいます川崎医大の畠二郎先生、兵庫医大の飯島尋子先生らにご指導をいただきました。予想を超える多くの参加者でハンズオン会場は賑わいました。

 

本会の開催にあたりましては以上の先生方の他多くの先生方にご支援いただきこの場をお借りしまして御礼申し上げます。来年は10月7日に高知で開催される予定です。

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愛媛県立中央病院の富田英臣先生が入局されました。

富田先生は、がん研有明病院で内視鏡診療の研修をされ、現在は愛媛県立中央病院消化器内科で活躍されております。

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日浅先生、富田先生、二宮朋之先生

 

がん研で培った知識や技術だけでなく、症例のデータベース化の重要性や地道な集計の重要性を行動を持って後輩の先生方へ示して頂いているそうです。

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熊木先生、池田先生も加わっての1枚

 

富田先生の今後のご活躍を期待しております

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池田先生らが日本人2型糖尿病では若年ほどGERD有病率が高く、PPIによる効果が十分ではない可能性を明らかにし、ケアネットに取り上げられました。

 

道後STUDYのベースラインデータ解析し、日本人2型糖尿病患者では、プロトンポンプ阻害薬(PPI)やヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2RA)の使用にかかわらず、若年であるほど胃食道逆流症(GERD)の有病率が高まることを明らかとし、「Digestive Diseases and Sciences」9月22日オンライン版に掲載され、ケアネットに取り上げられています。

 

日本人2型糖尿病患者における年齢と胃食道逆流症(GERD)の関連を検証した疫学研究は限られている。そこで、道後STUDYのベースラインデータを用いて、患者の年齢とGERD有病率との関連を検討しています。

 

対象とした19歳以上の2型糖尿病患者847人を、年齢により1)56歳未満、2)56歳以上64歳未満、3)64歳以上71歳未満、4)71歳以上89歳未満の4つの群に分けて、GERDの有病率を比較した。GERDは、QUESTスコア4点以上と定義しました。

 

対象患者全体のGERD有病率は31.5%であった。年齢が若いほどGERD有病率が高く、GERDの調整後のオッズ比は、71歳以上89歳未満群に比べて、56歳未満群では3.73(95%信頼区間2.16~6.53)、56歳以上64歳未満群では1.98(同1.21~3.27)、64歳以上71歳未満群では1.66(同1.05~2.68)でした(P for trend=0.001)。

 

全体での解析

Variable Prevalence (%) Adjusted OR (95% CI)
Age        
19 ≤ age < 56   90/214 (42.1)   3.73 (2.16–6.53)
   56 ≤ age < 64   67/212 (31.6)   1.98 (1.21–3.27)
   64 ≤ age < 71   69/231 (29.9)   1.66 (1.05–2.68)
   71 ≤ age < 89   41/190 (21.6)   1.00
   P for trend       0.001

 

プロトンポンプ阻害薬(PPI)またはヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2RA)を服用している201例に限定した解析においても、56歳未満であることがGERDの存在と関連していました。(調整後オッズ比5.68、95%信頼区間1.55~22.18、P for trend=0.02)。

 

PPI, H2RA 内服中患者での解析結果

 

Variable Prevalence (%) Adjusted OR (95% CI)
Age        
19 ≤ age < 56   16/32 (50.0)   5.68 (1.55–22.18)
   56 ≤ age < 64   15/46 (32.6)   1.88 (0.68–5.24)
   64 ≤ age < 71   25/64 (39.1)   2.08 (0.89–4.96)
   71 ≤ age < 89   16/59 (27.1)   1.00
   P for trend       0.02

 

日本人2型糖尿病において若年であればGERDが多く、PPIの効果も十分でない可能性が示されました。

ケアネットにログイン後に全文がみることが可能です。
是非御一読ください
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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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