2022年5月20日から22日の3日間にわたり、名古屋国際会議場で日本超音波医学会第95回学術集会が開催されました。第95回学術集会ファイヤーサイドトーク内で授賞式が開催され、日本超音波医学会(英文誌)「Journal of Medical Ultrasonics」Vol. 48, No.2に掲載された論文の「Noninvasive ultrasound technique for assessment of liver fibrosis and cardiac function in Fontan‑associated liver disease: diagnosis based on elastography and hepatic vein waveform type」で小泉洋平先生が第17回伊東賞(論文賞)を授賞されました。また、丹下正章先生が日本超音波医学会第95回学術集会新人賞を授賞されました。
以下小泉先生より
2016年の日本超音波医学会第11回伊東賞(論文賞)に続いて、今回、このような栄誉ある賞を頂くことができ、とても光栄に思っております。これもご指導いただきました日浅先生、廣岡先生あってのことと深謝しております。今後も精進していきたいと思っておりますので,今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします。
伊東賞、菊池賞受賞の先生方
新人賞の先生方
現超音波医学会理事長の椎名 毅先生、次期超音波医学会理事長に選出された飯島 尋子先生と
〇ARNI Web Symposium ~高血圧と糖尿病を考える~
日時:6月13日(月) 19:00~20:00
Microsoft TeamsによるWeb形式となります。
ご視聴にあたっては、事前に参加登録をお願いいたします。
特別講演
岡山大学学術研究院医歯薬学域 腎・免疫・内分泌代謝内科学
准教授 江口 潤 先生
〇愛媛県下垂体疾患WEBセミナー2022
日時:6月17日(金) 19:00~20:30
会場:ANAクラウンプラザホテル松山 本館3階「ローズルーム」
現地開催と同時Webライブ配信による実施となります。
ご視聴にあたっては、事前に参加登録をお願いいたします。
一般講演
愛媛県立中央病院 糖尿病・内分泌内科
部長 宮内 省蔵 先生
特別講演
奈良県立医科大学 糖尿病・内分泌内科学講座
教授 髙橋 裕 先生
〇愛媛県SURIセミナー~ユリス錠発売2周年記念講演会~
日時:6月20日(月) 19:00~20:00
Zoom配信による実施となります。
ご視聴にあたっては、事前に参加登録をお願いいたします。
講演
香川大学医学部 薬理学
教授 西山 成 先生
〇愛媛県UCフォーラム
日時:6月24日(金) 19:00~20:30
会場:ろうきんビル 5階「会議室」
会場開催とネット回線を介したハイブリッド形式の講演会となります。
ご視聴にあたっては、事前に参加登録をお願いいたします。
※会場視聴も事前予約必要:座席に限りがございます。
講演①
愛媛県立中央病院 消化器内科
医長 IBDセンター長 北畑 翔吾 先生
講演②
京都府立医科大学 消化器内科
准教授 髙木 智久 先生
〇第2回愛媛肝疾患連携セミナー
日時:6月29日(水) 19:00~20:30
会場およびオンラインでのハイブリッド開催となります。
ご視聴にあたっては、事前に参加登録をお願いいたします。
講演 19:00~19:25
愛媛大学医学部附属病院 肝疾患診療相談センター
副センター長 今井 祐輔 先生
講演 19:25~19:50
済生会西条病院 臨床検査科 吉田 香里 先生
済生会西条病院 看護部 小橋 範子 先生
講演 19:50~20:15
松山市民病院 消化器内科
部長 木阪 吉保 先生
2022年6月13日ARNI Web symposium 高血圧と糖尿病を考える
【案内状】愛媛県下垂体疾患WEBセミナー2022_参加登録マニュアル
確定20220620愛媛県SURIセミナー
0624愛媛県UCフォーラム
【案内状】 第2回愛媛肝疾患連携セミナー2022
山本安則先生と総合健康センターの古川慎哉先生がまとめた「笑い」と機能性ディスペプシア との関連性について研究結果がInternational Journal of Environmental Research and Public Health (IF 3.390)にアクセプトされました。
以下古川先生からのコメントです。
「笑い」は様々な病気の予防に役立つとされており、NK細胞などの免疫能の改善や食後高血糖の予防に加えて、動脈硬化疾患も予防的に働くことが報告されています。笑いと消化器疾患との関連については、過去2法報告があり、過敏性腸症候群では笑いヨガでは症状が緩和することや機能性胃腸障害に効果があったことが報告されていましたが、機能性ディスペプシアにおいてはエビデンスがありませんでした。また、「笑い」の場面ごとの健康へ与える効果は過去の先行研究でも解析されていませんでした。
愛媛大学の学生検診データを活用して、自己申告の「笑い」、「笑う場面」と機能性ディスペプシアとの関連性について解析を行いました。
自己申告の全体「笑い」の頻度とFDとの関連性はありませんでした。一方で、笑いの種類と機能性ディスペプシアとの関連性については興味深い解析結果が明らかになりました。
「ほぼ毎日友人や家族など他人と一緒に笑う」では有意に機能性ディスペプシアの有病率が低く、その頻度と負の関連性がありました(調整後オッズ比0.47 [95% 信頼区間: 0.28–0.81], p for trend = 0.003)。
一方で、「テレビやビデオを見ながら笑う」や「漫画などで笑う」ではむしろ機能性ディスペプシアが有意に多い結果でした(テレビやビデオでの笑い(週に1から5回)調整後オッズ比1.74 [95% 信頼区間: 1.16–2.60]、漫画での笑い(週に1から5回)調整後オッズ比1.78[95% 信頼区間: 1.08–2.81])
なぜ「ほぼ毎日友人や家族など他人と一緒に笑う」と機能性ディスペプシアが少ないかについてはいくつかの機序が考えられます。
1)一般的に鬱症状は機能性ディスペプシアとのリスクとされており、笑いが鬱症状の緩和を介して機能性ディスペプシアを予防した可能性
2)他人との一緒に笑うことでオピオイド類が分泌され、痛みの閾値が変化した可能性
3)笑うことは健康的な証である可能性
4)とくに他人と一緒に笑えることは社会的な絆が強いことを意味しており、社会的絆が強いと、コルチゾールをさげ、オキシトシンの濃度を高めまった可能性(ヒトの先行研究)
5)その結果としてコルチゾールは内臓過剰反応を抑制し、オキシトシンは胃の排出能を高めた可能性
一方で、話のオチを聞くと、交感神経を亢進させることが先行研究で示されており、テレビや漫画などでの笑いは機能性ディスペプシアのリスクを高めた可能性が考えられます。(実は、我々のことを考えて?、三宅映己先生がオチない話もされているかもしれません。)
本研究では「家族や友人と一緒に笑うこと」が機能性ディスペプシアに予防的に働く可能性、「笑い」には種類があり、健康へ与える効果が異なる可能性が示唆されました。今後、笑いの介入研究等で因果関係を解明する必要があるかもしれません。