以下、盛田真先生より、受賞にあたってのコメントです。
令和5年度大学院医学系研究科医学専攻中間審査会において、優秀研究賞を受賞しましたことをご報告いたします。私は、「肝星細胞と肝癌細胞の相互作用における小胞体ストレスの役割」というテーマで研究しております。これまでの実験結果から、肝星細胞における小胞体ストレスは肝癌の進展に重要な役割を果たしていると考えており、現在その機序について詳細な解析を進めております。課題は多岐にわたりますが、日々実験に取り組み、何とか形にできるよう努力しております。今回、このような名誉ある賞を頂くことができたのは、日浅教授、徳本先生、今井先生をはじめとする指導教員の先生方、実験のご相談に乗ってくださる技官の方々、そして多くの方々のご支援のおかげです。引き続き精一杯頑張りますので、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
総合健康センターの古川先生が潰瘍性大腸炎において適切な排便回数は男性機能に予防的に働く可能性があることを原著論文としてまとめてInternational Journal of Impotence Researchにアクセプトされました。
以下、古川先生からのコメント、論文の要旨です。
潰瘍性大腸炎は、動脈硬化疾患、勃起障害、便秘の有病率がいずれも高いことが報告されています。
骨盤内の臓器間クロストークの存在が指摘されており、便秘や下痢をしている状態では男性機能が低下しているのではないかと考えました。
愛媛大学潰瘍性大腸炎研究のデータを用いて、1日1回より多い、1日1回、1日1回未満に分けた排便回数、便秘と勃起障害との関連性を解析しました。
サンプルサイズの問題もあり、便秘のほうが勃起障害の頻度が高いものの、有意差はありませんでした。一方で、排便回数別では1日1回がもっとも勃起障害が少なく、排便回数が少なくても、多くても勃起障害が多く、排便回数とはU字の関連性を確認しました。
一般住民を対象とした疫学研究においては、適切な排便回数(1日1回)群では動脈硬化疾患が少ないと報告されており、勃起障害は動脈硬化疾患との関連性が指摘されており、本研究成果も矛盾しないと考えております。
背景にあるメカニズムは十分解明されておらず、同様な研究での確認や基礎的研究が必要と思われます。
https://www.nature.com/articles/s41443-024-00884-9?fbclid=IwAR1ToKUgm0YMwd9IL-eqcGwNrMx20yipMb_h2pbmOgAap4qCrb5jT3J2dLE
〇第2回 カログラ錠WEBシンポジウム
日時:5月14日(火) 19:00~20:15
オンライン形式(Zoom)
参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
特別講演
筑波大学医学医療系 消化器内科
教授 土屋 輝一郎 先生
○JAK Real World Evidence Seminar from 愛媛
日時:5月21日(火) 19:00~20:15
ハイブリッド形式
会場:TKP松山市駅前 カンファレンスセンター2階 ホール2D
※Web参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
特別講演
近畿大学医学部 消化器内科 特命准教授
米田 頼晃 先生
〇ICI Gastric Cancer Seminar
日時:5月27日(月) 19:00~20:15
ハイブリッド形式
会場:ANAクラウンプラザホテル松山 3F 『ローズ』
※現地・Web共に事前登録をお願いいたします。
申込期限:5/20(月)
【講演Ⅰ】
愛媛大学医学部附属病院 光学医療診療部 特任講師
山本 安則 先生
【講演Ⅱ】
愛知県がんセンター 副院長 兼 薬物療法部部長
室 圭 先生
240514_第2回カログラ錠WEBシンポジウム案内状
【案内状】20240521_『JAK Real World Evidence Seminar from 愛媛』
【2024年5月27日開催】ICI Gastric Cancer Seminar
愛媛大学医学部附属病院光学医療診療部の山本安則先生と総合健康センターの古川先生が中心にまとめ、愛媛大学第2内科および第3内科のメンバーで作成した愛媛大学学生健診のコホートを用いてアレルギー疾患と機能性胃腸障害との関連性を解析した論文がJournal of Neurogastroenterology and Motilityにオンラインとなりました。
アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、薬物アレルギーなど)がさまざまな疾患リスクとなっていることが報告されています。過去にいくつかの研究において、アレルギー疾患があると機能性胃腸障害が多いことが示されていましたが、日本人若年層でも同様な結果を得ることができました。今回の論文では薬物アレルギーがあると、機能性胃腸障害が多いことを初めて示し、加えて世界で初めてアレルギー疾患数が多いほど、機能性ディスペプシアおよび過敏性腸症候群、オーバーラップとも有病率が高くなることを明らかにしました。
https://www.jnmjournal.org/journal/view.html?doi=10.5056/jnm23015
おーべんの壺内先生からコメントをいただきました。
福本先生は北播磨総合医療センターで初期研修を終了後に当院に専攻医として赴任されました。
出身は東京都。幼少期から高校までを渋谷で過ごされた都会っ子です。
見た目は大人しいまさに『お嬢様』という感じですが実は幼少期は新体操、中学校はバドミントン、大学では弓道を究められ体を動かすことが大好きとの事です。
研修を始めたときは寡黙な喋らない人と思っていましたが慣れたら意外に話好きです。
仕事ぶりはとにかく真面目に努力するタイプと思います。
当初は真面目なだけに内視鏡の挿入や救急対応の仕方等に悩まれていましたがそこは持ち前の黙々と努力し続ける力を発揮し、内視鏡のバックにつく度に「あれ?いつの間にこんなに上手くなった?」と思わされ、現在は下部内視鏡もERCPもそつなくこなすようになりました。救急対応も初期対応から緊急処置まで一通りこなせるようになり1年間で大きく成長しています。これからも大いに成長することを期待しております。頑張って下さい。
左から平岡先生、日浅教授、福本先生、村上先生、黒田先生、徳本先生
オーベンの須賀先生からコメントをいただきました。
村上大晟先生、入局おめでとうございます。記憶が定かではありませんが、県立中央病院で研修医(専攻医?)の時に僕が指導医だった気がします。研修医の頃から消化器内科になると決めており、真面目に積極的に研修をされていました。先輩のいう事には逆らわず、つらい仕事も嫌な顔せず引き受ける、今時めずらしい古き良き漢です。
自治医大出身で、地域医療に従事しながら、毎週遠方から内視鏡の研修のため県病院へ何時間もかけ通われていました。その中で技術を身につけるのは大変だったと思います。
自治医大の義務年限を挟んだこともあり、入局のタイミングが難しく迷っておられましたが、この度入局を決心してくれました。これからの愛媛の医療を担う漢だとおもいます。頑張ってください。