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お知らせ
 

6月2024

廣岡昌史先生が、第60回日本肝臓学会総会で研究奨励賞を受賞されました。以下、廣岡先生よりコメントです。

6月13日、14日に第60回日本肝臓学会総会が熊本で開催されました。本総会において廣岡が研究奨励賞を受賞しました。この賞は前年にHepatology Researchに掲載された論文から選出されるもので、「Spleen stiffness in patients with chronic liver disease evaluated by 2-D shear wave elastography with ultrasound multiparametric imaging」を評価いただきました。
日頃からご支援いただいている皆様にこの場をお借りしお礼申し上げます。
引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

以下、多田藤政先生より、受賞にあたってのコメントです。

この度は第37回日本消化器病学会奨励賞を受賞し、この名誉に謙虚に感謝申し上げます。
令和6年5月9日に徳島市で開催された第110回日本消化器病学会総会において、本論文が厚い評価を受け、表彰されました。この場を借りて、ご指導いただきました平岡先生、日浅教授、そしてたくさんの症例をご提供いただきました同門の先生方に深く感謝申し上げます。

内容ですが国際共同非盲検第III相試験「IMbrave150試験」において、切除不能肝細胞がん患者に対するアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法(Atez/Bev)がソラフェニブよりも全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)を延長することが示されました。その結果、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法は切除不能肝細胞がん患者において現在の一次治療として採用されています。私の論文は、RELPECグループ(市中病院を中心とした多施設共同研究グループ)に所属している施設においてIMbrave150試験で登録症例の除外基準となっている「胃食道静脈瘤(EGV)を合併している」または「半年以内にEGVの治療歴がある」症例における有害事象(AE)、OS、PFSを比較検討しています。
EGVを合併した症例では肝予備能低下が多く見られ、OSは不良でしたが、PFSには差がみられませんでした。肝予備能を中心とした両群間で有意な差がある項目を用いて、Propensity scoreを作成し、Inverse probability weighting(IPW)で補正した結果、OSとPFSには変化がありませんでした。また、EGV出血に関しても両群間で差がみられませんでした。これにより、EGVに対する適切な内視鏡治療が行われた場合、Atez/BevはEGVを有する切除不能肝細胞がん患者における有効な治療選択肢となりうることが示唆されました。

論文を執筆する目的は賞を得ることではありませんが、多くの先生方からの評価を受け、このような栄誉に輝くことは大変光栄であります。今後も、Clinical Questionに対する一助となるよう努めて参りますので、引き続きご指導を賜りますようお願い申し上げます。


松山赤十字病院の渡邉拓郎先生が、日本消化器病学会四国支部奨励賞を受賞されました。
以下、渡邉先生からのコメントです。

この度、第121回 日本消化器病学会四国支部例会にて、四国支部奨励賞を受賞することができました。胆道癌に対するGCD療法中に認めた稀な有害事象に対する報告です。このような素晴らしい賞を受賞できたのも胆膵グループの先生をはじめとする、諸先生方のご指導のおかげと感じております。現在は松山赤十字病院に転勤となり、横田先生の指導の元、日々勉強させていただいております。今後とも精進していきますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

市立宇和島病院の和泉翔太先生が、日本超音波医学会 第97回学術集会で新人賞を受賞されました。
以下、和泉先生より、コメントです。

この度日本超音波医学会 第97回学術集会で新人賞を受賞することができました。
昨年10月に四国地方会で新人賞に選考頂き、今回の総会で発表する機会を与えて頂きました。前回の発表時よりも更に多くの先生方からご質問やコメントを頂き、私自身勉強をさせて頂きました。
このような貴重な機会を与えてくださった、廣岡先生、日浅先生をはじめ多くの先生方には感謝するばかりです。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

7月 講演会・研究会案内

〇Diabetes Online Seminar in 愛媛 
日時:7月5日(金)19:00~20:10
オンライン開催

接続方法につきましては添付の講演会案内をご確認下さい。

 特別講演 
広島赤十字・原爆病院 内分泌・代謝内科 部長
亀井 望先生

 ディスカッション 
医療法人松原会 松山第一病院 内科部長
眞鍋 健一先生

〇IBD SUMMIT in EHIME 
日時:7月16日(火)19:00〜20:30
ハイブリッド形式

 講演1 
愛媛大学大学院医学系研究科 地域消化器免疫医療学 教授
愛媛大学医学部附属病院 炎症性腸疾患(IBD)センター センター長
竹下 英次 先生

 講演2 
千葉大学医学部附属病院 診療教授・内視鏡センター長
加藤 順 先生

〇第1回 愛媛胆膵内視鏡フロンティアセミナー with GADELIUS
日時:7月18日(木)19:00〜20:30
会場:ANAクラウンプラザホテル松山 南館サファイア

 一般演題① 
愛媛県立中央病院 消化器内科 部長
黒田 太良 先生

 一般演題② 
愛媛大学大学院医学系研究科医学専攻
消化器・内分泌・代謝内科学 特任講師
小泉 光仁 先生

 特別講演 
富山大学学術研究部 医学系内科学第三講座 教授
安田 一朗 先生

〇愛媛下垂体疾患研究会
日時:7月19日(金)18:30~20:00
ハイブリッド開催

 一般演題1 
愛媛大学大学院医学系研究科 地域小児保健医療学講座 助教
勢井 友香 先生

 一般演題2 
愛媛大学医学部附属病院 第三内科 大学院生医員
村上 慶匡 先生

一般演題3 
愛媛大学大学院医学系研究科 脳神経外科学 助教
河野 大介 先生

特別講演 
日本医科大学付属病院 糖尿病・内分泌代謝内科 教授
福田 いずみ 先生

〇愛媛県IBD講演会 
日時:7月23日(火)19:00~20:30
ZOOMによる Web 配信

 一般演題 
愛媛大学医学部附属病院 薬剤部 副薬剤部長
越智 理香 先生

 特別講演 
島根大学医学部 内科学講座(内科学第二)教授
石原 俊治 先生

〇2型糖尿病の治療戦略について考える会2024 
日時:7月25日(木)19:00~20:30
ハイブリッド形式

 講演Ⅰ 
愛媛大学総合健康センター 教授 
古川 慎哉 先生

 講演Ⅱ 
東邦大学医学部内科学講座 
糖尿病・代謝・内分泌学分野 教授 
弘世 貴久 先生

〇愛媛県IBDフォーラム 
日時:7月30日(火)19:00〜20:30
ハイブリッド形式

 講演① 

 講演② 
浜松医科大学 内科学第一講座 教授
杉本 健 先生

20240705_Diabetes Online Seminar in 愛媛
20240716_IBD SUMMIT in EHIME
20240718_第1回 愛媛胆膵内視鏡フロンティアセミナーwith GADELIUS
20240719_愛媛下垂体疾患研究会
20240723_愛媛県IBD講演会プログラム
20240725_2型糖尿病の治療戦略について考える会 2024
20240730_愛媛県IBDフォーラム

2024年5月31日(金)~6月2日(日)に横浜で開催された日本超音波医学会 第97回学術集会にて、広岡昌史先生が工藤賞を受賞されました。
以下、受賞に際して、広岡先生よりコメントです。

5月31日から6月2日まで横浜で開催された日本超音波医学会第97回学術集会において工藤賞を受賞させていただきました。工藤賞は“本会の発展を願って基金を拠出された工藤正俊博士を記念して、令和3年度に設けられました。本賞は、今後の日本超音波医学会の発展に寄与しうる優秀な人材を顕彰することを目的とするものです”と定義されております。今回で3回目の表彰になります。これまで多くの先生のご支援により成し遂げてきた超音波研究を評価いただき受賞することができました。この場をお借りして御礼申し上げます。受賞スピーチでも申し上げたとおり、まだまだ超音波医学の発展に貢献していきたい所存です。今後もご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。(日本超音波医学会理事長の飯島先生より表彰いただきました)

2024年5月31日(金)~6月2日(日)に横浜で開催された日本超音波医学会 第97回学術集会にて、矢野怜先生が奨励賞を受賞されました。

以下矢野先生からのコメントです。

「この度、日本超音波医学会 第97回学術集会にて、奨励賞を受賞することができました。エコーで見た胸管の変化を肝疾患の進展度別に評価した検討になります。光栄な賞をいただくことができ、素晴らしい時間を過ごすことができました。また、今回の学術集会では若手中心のコンペ形式の企画に携わせていただきました。こちらも盛況で、消化器領域の若手の先生だけではなく、循環器領域の先生とも交流ができ、非常に良い経験でした。超音波医学会は消化器領域だけではなく、多くの分野・職種の方と、ディスカッションできることが非常に良いと感じました。今後とも頑張りたいと思います。」

中村由子先生がまとめたultrasound-derived fat fraction (UDFF)(Siemens Healthcare)の有用性に関する論文がJournal of Medical Ultrasonicsにacceptされました。

以下中村先生よりいただきましたコメントです。

現在、非侵襲的肝脂肪定量には減衰係数を用いたものが臨床使用され、近年有用性が報告されています。しかし脂肪肝では減衰のみならず、後方散乱、音速低下といった他にも超音波信号の変化がみられることが知られています。今回は、近年開発された減衰係数と後方散乱係数の両者を加味したultrasound-derived fat fraction (UDFF)(Siemens Healthcare)の有用性を、肝生検と対比し検討しました。

UDFFは肝組織の脂肪占拠率と強い相関を示し、特に通常のBモード検査では判別が困難なS0とS1の診断能が優れている結果でした。また、組織学的線維化や炎症にも影響を受けにくく、今後の脂肪肝診療において有用な検査の一つになると考えられます。

本研究は廣岡先生のご指導のもと、Journal of Medical Ultrasonicsにacceptされました。
超音波検査においては特に矢野先生、また肝臓グループ・内分泌グループの先生方のご尽力に感謝を申し上げます。引き続きのご指導のほどお願い申し上げます。

 
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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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